〔早池峯神社〕
おそらく遠野地方でもっとも古い神社で、806(大同1)年に来内村の猟師始閣藤蔵(後に普賢坊)が山頂に一宮を建てたことに始まったといわれている。
その後、円仁(慈覚大師)が9世紀中ごろに宮寺として妙泉寺を開いたと伝えられている。妙泉寺は、はじめ天台宗だったが、のちに真言宗にかわって明治には廃された。
〔遠野七観音〕
9世紀中ごろ、円仁が一本の木から7体の観音像を刻んで、遠野の7ヵ所に祀ったといわれている。小友の山谷観音、松崎の松崎観音、上郷の平倉観音、鱒沢の鞍迫観音、宮守の宮守観音、土淵の栃内観音、附馬牛の笹谷観音がそれである。