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第1章 地域の中で生きる...公民的分野

1 変わる家族

昔ながらの家族のあり方

 遠野地方に古くから伝わる民家として「曲り家」がある。家屋の特徴はL字形を呈し、突き出し部が必ず厩(うまや)となっている。馬産地ゆえに、馬を大切にする背景から、人馬が一つ屋根の下に暮らす様式として発生したと考えられている。その作りから当時の人々の暮らしを考えることができる。

 ▼南部曲り家千葉家(国指定重要文化財)
 千葉家の曲がり家
 ▼曲り家の間取り図
曲がり家の間取り図
 遠野地方の家々では、小正月などの年中行事が大切に行われてきた。また、かつては家族の人数も多く、農業が主な産業だったので、一人一人が大切な労働力だった。

 ▼遠野に伝わる年中行事家
1月 小正月
お田植
2月 歳祝い やさら
3月 春風まつり
4月 花まつり
5月 菖蒲の節分
6月 馬子つなぎ
8月 お盆 仏送り
9月 くにち餅
10月 恵比須講
11月 大師粥
12月 年越し 年取り
 ▼「小作立」と呼ばれる小正月の様子
「小作立」と呼ばれる小正月の様子

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高度経済成長と家族生活 

 第二次世界大戦後、日本の社会は大きく変わり、国民生活も豊かになった。特に高度経済成長期には、よりよい収入を求め多くの人が都市に移り住んだ。
 遠野市の人口の変化を調べてみると昭和30年代をピークに年々減少を続けている。これは高度経済成長期の影響が一番の原因と考えられる。また、遠野市の人口と世帯数の変化を調べてみると、1世帯あたりの人口が減少し、核家族化が進行してきたこともわかる。同時に若者の流出と出生率の低下などで、高齢者の割合が増え続け、核家族化にともなって老人世帯が増加している傾向がある。
 しかし現在は、ふるさと遠野へUターンで戻ってきた人たちや、遠野での生活に魅力を感じてIターンを行い生活している人たちも少なくない。
 これからの少子高齢化社会の中で、自分たちがどのような家族生活を営んでいったらよいかしっかり考えていくことが大切である。
 ▼元気な園児たち

〔遠野市の人口及び世帯の推移〕
年度 総人口 世帯数 一世帯あたりの人口
昭和40 35,432人 7,730 4.58人
50 31,583人 8,100 3.90人
60 30,274人 8,241 3.67人
平成2 28,946人 8,330 3.47人
7 28,172人 8,488 3.32人
12 27,681人 8,781 3.15人
17 31,402人 10,142 3.10人
22 29,331人 9,888 2.97人
(遠野市統計書より)
〔遠野市の一般世帯人員別世帯数〕
 平成7年(単位:世帯)
1人 2人 3人 4人 5人 6人 7人 8人 9人 10人以上
1,583 2,135 1,461 1,180 780 680 441 154 45 12
 平成22年(単位:世帯)
1人 2人 3人 4人 5人 6人 7人 8人 9人 10人以上
2,333 2,730 1,768 1,356 704 525 265 121 47 17
(遠野市統計書より)

〔Iターンした方のお話〕

 わたしは東京で34年間サラリーマン生活を送った後、平成8年に遠野に来ました。商社の仕事でヨーロッパ各地を仕事で歩き、それぞれの土地の人々が自分の地域をとても大切にしている事を知り、日本との違いを感じました。そして、これからの自分の生き方を考えました。
 そこで、「思い切り違う社会へ身をおいて一から考え直そう。」と決心し、会社が出してくれた早期退職制度を利用して、田舎暮らしに良い土地探しを始めました。新しい土地を探すポイントは、地元を大切に考えているところ。そんな考えに一番ぴったりの土地が遠野でした。
 遠野に住んでみて感じた大きな驚きは、地元の皆様の前向きな意識です。そして、自分の地域を大切にする心。
 遠野は「19世紀に戻る」というイメージがわたしにはあります。グローバルとローカルをどのように組み合わせていくのか、これからの遠野に与えられた壮大なテーマだと思います。

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家族の一員として 

 私たちは家庭生活の中で、様々なことを学び、家族とともに成長している。家庭には「人間形成の場」「経済活動の単位」「いこいと休息の場」「養育・扶養・介護の場」という役割があるが、家族の形態や規模によって異なっている。また、時代の変化とともに家庭のあり方は変化してきている。
 女性の社会進出にともない、家事や育児にたずさわる男性が増えている。


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遠野市教育委員会・中学校社会科副読本編集委員会