市の最も大切な議決機関である市議会の議員と執行機関の最高責任者である市長は、市民の直接選挙で選ばれる。よって、選挙には公正さが必要である。政治は住民が参加することによって良くなっていくもので、選挙の時だけの有権者になってしまわないようにしたいものである。

　市議会には、年４回（６・９・12・３月）招集される定例会と必要に応じて開かれる臨時会とがある。
　議会は、現在20（平成22年10月から）名で構成されており、常任委員会と特別委員会とがある。常任委員会は、総務・教育民生・産業建設の三つが設置されている。また、特別委員会は必要に応じて設置される。

　遠野市の平成２４年度の行政組織は、下の組織図のようになっている。
　市長・副市長のもとに部を置くが、農林振興部は平成２３年度から農業活性化本部へ改変されたものであり、課も再編された。
　このように、必要に応じて行政組織は常に変わるものである。
　なお、行政の仕事のなかには、その性格によって、ある場合には一般の行政のしくみからある程度の独立した権限をもつ必要のあるものもあり、このため設けられているのが行政委員会である。市には、教育委員会・選挙管理委員会・監査委員・農業委員会・固定資産評価審査委員会の五つの行政委員会が置かれている。