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第3章 福祉と環境を守る...公民的分野

1 福祉

高齢社会を迎えて

 将来国民の4人に1人が65歳以上という「高齢社会」となることが見込まれている。
 遠野市においても例外ではなく、2011(平成23)年には、65歳以上が33.4%になっている。(予想では、31.0%)。県内他市と比べても、高齢化の進展が顕著であり、65歳以上の高齢者人口の占める割合が岩手県平均を大幅に上回っている状況である。
 このため、「高齢社会」を迎えた今、そして、今後取り組むべき方向としては次のようなことが考えられる。
 まず、高齢者が健康的な日常生活が営めるように、日頃から健康づくりを推進するとともに、介護や疾病に対する早期対応が求められている。また、高齢者介護サービスの充実はもとより、高齢者を地域全体で支えていく体制の確立や、高齢者が生きがいを持って社会貢献に携わることができる環境の整備が必要とされている。
年齢階層別人口(予想)
年齢階層別人口の見通し
(遠野デザイン2010より)

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高齢社会と福祉

 遠野市では、「遠野ハートフルプラン」を策定し、「遠野健康福祉の里」を拠点として、高齢者福祉を中心に多様なニーズに対応していくための方策がとられている。その内容を具体的に見てみると次のようになっている。
遠野健康福祉の里
健康福祉の里
  1. 包括的地域ケアシステムの構築
     地区センターや在宅介護支援センター、医療機関、介護サービス事業者等と連携して総合的なサービスができるようなシステムを整備する。
  2. 介護保険対象サービス事業の整備
     介護保険の各種サービスについての相談や情報提供の充実をはかり、またその推進をする。
  3. 介護予防・地域支え合い事業の推進
     高齢者に対して、在宅で生活するための必要な介護予防及び生活支援のサービスを提供する。また、介護する家族に対しても適切なサービスを提供し、在宅で生活を送れるよう支援する。
  4. 介護予防のための保健活動の推進
    家庭訪問や 保健相談活動を充実させるとともに、地区組織と連携し、健康づくりのための効果的な保健活動を推進する。
  5. 長寿社会を創造する介護環境とまちづくり
     人にやさしいまちづくりを行うとともに、市民の福祉意識の向上を図り、ボランティア活動を支援し、福祉教育を推進していく。
  6. 行政組織の推進体制の整備
     公正で迅速な介護認定の運営や、保健福祉データの整備を行うとともに、個人情報の保護を心がける。また、利用者の立場に立った苦情相談体制の整備を進める。
在宅ケアサービス(例)(遠野ハートフルプランより)
在宅ケアサービス(例)
地域ICT遠野型健康増進ネットワーク事業
ICT(情報通信技術)の利用・活用により、地域医療の向上を図っている。
例1 「遠野市助産院〜ねっと・ゆりかご〜」
  市内に出産施設がなくなり、妊婦が通う医療機関との間で遠隔妊婦検診を実施。地域で助産師が妊婦をサポートする。
例2 「Web版 すこやか電子手帳」
  自分の健康情報をパソコンや携帯電話で確認・活用できる。
例3 「健康増進ネットワーク事業」
  遠隔の専門医と地域の看護師等が連携し、テレビ電話や携帯電話を使って高齢者を中心とした健康づくり支援の遠隔医療システム。

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地域福祉の充実

 これまで、おもに高齢者福祉についてみてきたが、今後はさらに、児童や母子福祉の充実を図ることや障害者福祉にも目を向けていかなければならない。綾織町にある「石上の園」は、知的障害者の授産施設として1996(平成8)年に設置された。
 今後は、市で行っている福祉行政だけでなく、地域福祉活動の充実を目指していかなければならない。私たちも、福祉体験活動やボランティア活動などを通して、福祉に対する理解と関心を深め、意識を高めていく必要があるだろう。
石上の園石上の園

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遠野市教育委員会・中学校社会科副読本編集委員会