
緑峰高校の実習圃場で先月20日に生徒による田植えが行われました。ことしはアイガモ農法やスマート農業技術の活用など新しい試みにもチャレンジしています。緑峰高校のすぐそばにある実習用の圃場では生徒たちが田植え機を使い、ことしから作付けが始まった岩手県オリジナルの新品種「白銀のひかり」を植えていました。「白銀のひかり」は、「銀河のしずく」に寒さに強い品種をかけ合わせて開発した新しい品種で、味が良く収量も優れているという特性があります。そんな新品種の稲を緑峰高校では3つの方法で育てていく方針です。1号田は農薬を使った従来の方法で育てますが、2号田ではスマート農業技術を活用した「アイガモロボット」を田んぼに導入します。本物のアイガモとは全く違う平べったい形をしたこちらのロボットは、スクリューの回転によってアイガモのように土を巻き上げて走ることで、田んぼ全体をにごらせ雑草が生えにくい環境を作ります。また、スマートフォンであらかじめ動く範囲を設定することで、ロボットがGPSで現在地を確認しながら田んぼの中を動き回ります。そして3号田はアイガモ農法で稲を育てます。先週金曜日の実習では、生徒たちがアイガモのひな38羽を放ちました。アイガモのひなは活発に泳ぎ回りながら田んぼの中にいる虫を食べていました。こちらの田んぼは、農薬を使わない完全な有機栽培を目指すそうです。緑峰高校の生徒たちは3つの異なる方法で稲を育て、収穫時にどのような変化があるのか比較することで、今後の米作りに生かしていくとしています。