
遠野産米の販路確保へ向け、遠野市は大阪の生協など5者連携による協定を締結しました。遠野市と生活協同組合おおさかパルコープ、津田物産、JAいわて花巻、JA全農いわての5者は、相互に連携・協力し、遠野産米の安定生産と供給に取り組むことを目的に、このほど産地協定を締結しました。あえりあ遠野で行われた締結式では各代表者が協定書に署名しました。多田市長は、「作付けを拡大し安定供給に努めたい。本協定当事者がそれぞれの役割を担い、生産地、消費地ともによりよい取り組みが講じられるよう連携していきたい」と今回の協定締結に力を込めました。今後市内で生産される米を、JAいわて花巻、JA全農いわて県本部を通しておおさかパルコープと津田物産が近畿圏内の量販店で販売するほか、学校給食などで活用されるということです。また、7年前の平成30年には、おおさかパルコープを除く4者がいわてっこの産地協定を締結しており、今回は、おおさかパルコープを加えて取り扱い品目を拡大し米の安定供給を図ります。生活協同組合おおさかパルコープの金津正明専務理事は、生産者と消費者相互の交流ができるよう販売促進活動や研修会などの場を積極的に設定していくとしています。締結式翌日には、協定締結の関係者およそ20人が松崎町の田んぼで昔ながらの手植えや田植え機械の両方を体験し、わきあいあいとした雰囲気の中で交流を深めたということです。