
遠野市観光協会の定時総会が先週火曜日に開かれ、今年度の事業計画などが審議されました。総会には会員116人のうち委任状出席を含む104人が出席し、昨年度の事業報告や今年度の事業計画案など4つの議案が審議され、すべて原案のとおり承認されました。総会に先立ち遠野市観光協会の三浦芳昌会長が、令和6年度の観光客入込数が増加したことに触れながらあいさつしました。続いて審議に入り、令和6年度を指す第13期の事業報告では、去年3月に策定した遠野市観光協会中期経営計画に基づき事業の充実や経営改善に努めた結果、観光客入込数は、令和5年度と比較しておよそ4万3,000人増の146万1,802人回、前年度対比103.1%だったことが報告されました。また、売店など物品・レンタルの売り上げは、前年度対比102.8%3,263万8,183円で前年度の売り上げをおよそ88万円上回ったということです。令和6年度の取り組みについて事務局からは、市内の各イベント実行委員会と連携し町なかの回遊につながる取り組みを実施したほか、デジタルパンフレットや観光案内パンフレット等を作成し、旅行客への提案を行ったことが説明されました。また今年度の事業計画では、引き続き遠野市観光協会中期経営計画に基づいて着実に事業を推進し、遠野を訪れた観光客の満足度向上を目指すとしています。売店等の収益会計部門の売り上げについても、中期経営計画に基づき目標値をおよそ3,400万円に設定したことが報告されました。出席した会員からは、ツアー企画バスめぐり号のコースに地域の産直を入れてみてはどうかといった意見や、伝統や文化の面で世界からも注目されているので、この現状を生かせるような取り組みに期待したいなどの声が上げられました。遠野市観光協会ではこの日出た意見を参考にして、今後の観光振興や地域経済への貢献を図っていくということです。