12月23日放送分

遠野文化遺産セッション


遠野の文化財の可能性を探る遠野文化遺産セッションが先週水曜日あえりあ遠野で開かれました。遠野文化遺産セッションは市内の文化財の保存と活用について考え、文化財が持つ可能性を探るとともに市民協働により遠野遺産を未来に継承していこうと遠野市が開きました。はじめに今年度新たに遠野遺産に認定された大工町の「善明寺」、小友町の「小友南部ばやし」、附馬牛町の「附馬牛の忠霊之碑」、青笹町の「沼の御前とその周辺」、宮守町の「上宮守町裏のカツラ」、「旧宮守村棚田」の6件に認定証が交付されました。今回の認定により遠野遺産の数は175件となりました。続いて土淵町の飯豊自治会長の立花恒さん、鱒沢小学校に伝わる獅子踊りを踊る会代表の菊池優子さん、青笹町第6行政区自治会長の臼井悦男さんが、それぞれが管理する遠野遺産の紹介のほか、運営していくうえでの課題や今後の取り組みなどについての事例発表を行い、集まった人たちは熱心に耳を傾けていました。最後に「おらほの遺産の現在地」をテーマに、遠野遺産を次の世代にどのようにつないでいくかについてのパネルディスカッションも行われました。参加者からは「郷土芸能の伝承では、子どもにやる気があっても大人の理解や協力がなければ続かないため、保護者への働きかけを行っている」といった意見や、「一気に世代交代するのは難しいため、少しずつ次の世代に伝えていくことを心掛けている」といった声が上がっていました。会場を訪れた人たちは事例発表やパネルディスカッションを通して、遠野遺産の現状や今後に向けた課題、そして可能性について理解を深めた様子でした。
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