
南部神社の例大祭が、3日・土曜日から2日間開かれ、初日の土曜日は市内を練り歩く神輿渡御と宵宮祭が行われました。鍋倉山の中腹に鎮座する南部神社は、明治15年に創立され遠野南部家の初代から8代が祀られています。この日は、神様の御霊が移された神輿が長野しし踊りをしたがえて市内を練り歩きました。神輿は市内の店や民家をめぐり、商売繁盛や家内安全を祈願していました。また宵宮祭では神事が執り行われたあと、遠野吟詠会が「猿ヶ石川」と「鍋倉城懐古」の詩吟を奉納しました。また、2年後の2027年は八戸の根城南部氏が遠野に国替えをして400年となります。南部神社の境内には、八戸の根城南部氏と遠野南部氏の祖となった歴史的なつながりがある、山梨県身延町から寄贈されたしだれ桜が花を咲かせ、これまでの歩みを今に伝えていました。