
遠野西中学校で災害時の避難所運営について学ぶ防災学習会が、先週水曜日に行われました。この学習会は災害が発生した時、どんな行動をとるべきなのか主体的に考えてもらおうと、遠野西中学校の全校生徒を対象に実施されました。講師を務めるのは岩手県立大学総合政策学部の准教授で、防災復興支援センター副センター長の杉安和也さんです。杉安さんは先週月曜日に発生した青森県沖を震源とするM7.5の地震について触れながら、「災害から自分自身や周りの人たちの命を守るために勉強していきましょう」と、あいさつしました。学習会では避難所運営を疑似体験できるゲームHUGが行われました。ゲームは大雨による水害が発生し、学校が避難所となった想定で進められます。ゲームで使うカードには避難者の年齢・性別などの情報以外にも「子どもが発熱している」といったことも記載され、生徒たちは避難者が抱えている事情に配慮しながら適切な配置はどこなのか話し合っていました。またゲームを進行する中で杉安さんは、避難する時に家から持ち出す物についても、防災士の観点からアドバイスを送っていました。遠野西中学校の生徒たちは今回のゲームを通じて、災害への備えや自分が避難所で何ができるのかを真剣に考えた様子でした。