
ツキノワグマの生態を学ぶ講演会が先月30日、附馬牛地区センターで開かれました。この講演会は、人里でのクマの目撃や被害が増えている中で、生態を学び人とクマとの共生について考えてもらおうと、附馬牛地域連絡協議会「集まる場所づくり班」が企画しました。この日は、30年に渡り県内でツキノワグマの生態観察を行っている佐藤嘉宏さんが講師を務めました。佐藤さんは、クマが春夏秋冬季節ごとに何を食べて生活しているのかや、どのように冬眠しているのかなどを自身が撮影した動画と写真を交えて紹介しました。また佐藤さんは、クマは食べ物を確保するために動いていることから、過度な恐怖心を持たず適切な行動をとること、人里近くに生息するクマへの対策は速やかに行うことの重要性を訴えていました。出席した人たちは、「クマ対策として鈴の有効性」や「クマが冬眠する場所の特徴」など、佐藤さんに質問を寄せながらクマと人との共生について考えていました。