
遠野の暮らしから生まれた郷土料理について学ぶ食育講座が今週月曜日に遠野西中学校で開かれました。この食育講座は遠野で古くから受け継がれてきた料理を中学生に学んでもらうことで郷土愛を育もうと遠野市が開きました。今回は遠野西中学校の全校生徒を対象に遠野の郷土料理「ひっつみ」と「きりせんしょ」の作り方講座が行われました。講師を担当したのはこれまで宮守村の給食センターや達曽部・鱒沢保育所で調理員を務め現在は遠野西中学校の主任用務員を務める照井崇史さんです。ひっつみは薄く伸ばした小麦粉の生地を手でちぎって煮込む具だくさんの汁物、きりせんしょはモチモチとした食感と香ばしさが特徴の餅菓子で、どちらも遠野で親しまれてきました。生徒たちは野菜の切り方や具材を鍋に入れる順序、材料を計量するときの注意点など、上手に作るためのポイントを照井さんから教わり、班員同士で協力しながら作業を進めていました。調理開始からおよそ1時間30分で料理が完成。生徒たちは班ごとに机を囲み自分たちで作った郷土料理をおいしく味わっていました。なお、この食育講座は今後も市内中学校で実施される予定です。