
青笹町出身の語り部を招いた昔ばなしを聴く会が今週月曜日に青笹町の善応寺公民館で開かれ、集まった人たちは優しく響く語りにじっと聞き入っていました。この会は民話や遠野物語の語りを聴いて心を潤し、住民同士の交流を深める機会にしようと青笹町2区の老人クラブが開きました。この日は、老人クラブの会員をはじめ、地域の人たちおよそ30人が集まり、にぎやかな雰囲気に包まれていました。今回、語り部として招かれたのは青笹町出身の大平悦子さんです。大平さんは、15年ほど前まで神奈川県川崎市で教員を務め、退職後は、青笹町と川崎市を行き来しながら、様々な場所で各地の昔話や遠野物語を語っています。遠野の昔ばなしを語るときはその舞台となった場所を実際に訪ね、地元の人から聞いた話も交えながら心を込めて語っているそうです。この日大平さんは、昔ばなしや『遠野物語』に登場する青笹町にまつわる物語など全部で7話を語りました。遠野の方言を交えた親しみのある語りに、集まった人たちはすっかり引き込まれ、時間があっという間に感じられるほど楽しいひとときとなった様子でした。