
遠野西中学校で先週金曜日、伝統行事のフキ収穫体験が行なわれました。このフキ収穫体験は、生徒たちに地域の魅力について考え自然の恵みに感謝しながら働くことの大切さを学んでもらおうと旧小友中学校時代から続いていて、毎年この時期に行われています。昨年度までは3年生だけで行なっていましたが、収穫量の上乗せと下級生への伝統の引継ぎなどを目的に、今年度からは全校生徒で実施することとなりました。作業開始前に、講師の浅沼幸孝さんからフキを収穫する際の注意点などを教わったあと、全校生徒87人が16のグループに分かれて、フキ採りに挑戦しました。生徒たちは、鎌の扱いや慣れない作業に手を焼いていましたが、30分もすると少しずつコツをつかんでいき手際よく作業を進めていきました。この日は好天に恵まれ、作業中は汗ばむような陽気となりましたが、生徒たちは少しでも多く収穫しようと仲間たちと協力しながら一生懸命作業していました。指導した浅沼さんは「買い上げてもらえることに感謝して丁寧に仕事をすることの大切さを学んでほしい」と話していました。なお収穫した145.5キロのフキは、漬物や焼き肉のタレを製造している企業遠野味噌醤油に買い上げてもらい、売り上げ金の活用方法については、今後学校内で検討していくということです。