
第44回遠野市椎茸振興共進会が先週水曜日にあえりあ遠野で開かれました。この共進会はシイタケの産地銘柄確立や生産技術向上などを目的に昭和52年から開かれています。共進会では干しシイタケの審査が行われ、市内の農家から出品された「どんこ」や「こうしん」など27点がことしの出来栄えを競いました。主催した遠野市しいたけ産業推進協議会の水越正宏会長は「原木や干しシイタケの市場価格が上昇傾向にありいい機運が高まっています。皆さんから協力を得ながら遠野の良さを広めたい」と、あいさつしました。このあと講演が行われ、岩手県林業技術センターの成松眞樹上席専門研究員や、森産業盛岡営業所の中村隆司技師がシイタケ生産における気象条件との関係性や高温・乾燥への対策などを伝えました。講演のあとは表彰が行われ、優秀賞に輝いた4点のうちこの日出席した佐々木清茂さんと菊池秀明さんに水越会長から表彰状が送られました。審査員を務めた岩手県林業技術センターの成松さんは、「ことしの春は雨の日が多く、栽培に適した気象条件ではなかったこともあり、管理状況によって生産量や品質に差がついた年だった」と講評していました。なお出品されたシイタケは市役所本庁舎1階の多目的市民ホールで、今週12日・木曜日まで展示されています。