令和7年4月8日火曜日、令和7年度 遠野市立遠野小学校並びに岩手県立花巻清風支援学校遠野分教室小学部入学式が執り行われました。遠野小学校の新たな友達として入学する35名の子ども達は、期待に胸を膨らませ、喜びで目がキラキラと輝いていました。 「ぼくは、わたしは素敵な1年生になるよ!」という意気込みが伝わってくる足取り軽やかな入場の姿に頼もしさを感じました。初めての授業、初めての給食など初めてのことをたくさん経験し、思い出いっぱいの学校生活を送ってほしいと思います。



4年生34名が、9月6日(金)に「あすチャレ!スクール」(主催:日本財団パラスポーツサポートセンター)を行いました。陸上競技で1988年ソウル大会から2008年北京大会までの6大会連続、2016年リオ大会を含め7回のパラリンピックに出場された永尾嘉章さんが講師として来校されました。車いすには様々種類があって、用途によって重さや形が全く異なることを学びました。全員が競技用の車いすに乗り「リレー」を楽しんだり、代表児童が「レーサー(車いす陸上用の車いす)体験」を通してレーサーのスピードを体感したりすることができました。永尾さんから「できること、できないことは人それぞれ。お互いを認め合いながら、あきらめずに挑戦してほしい。」というメッセージをいただきました。活動の最後には、2004年アテネパラリンピックの4×400mリレーで獲得された「銅メダル」を見せてくださいました。本物のメダルを前に、子ども達の目はきらきら輝き、「永尾さんのように、あきらめずにがんばろう!」と誓っていました。永尾さん、スタッフの皆さんありがとうございました。
6月6日(木)~7日(金)の二日間、6年生が修学旅行に行ってきました。本校では久しぶりとなる県外(宮城県)への旅行でした。旅行では、1日目に中尊寺やうみの杜水族館、仙台市科学館へ、2日目は青葉城址や八木山ベニーランド、シャークミュージアムへ行ってきました。旅行中はみんなで決めたスローガン「K(きりかえ)T(対応力)L(レベルアップ)」を意識して行動しました。素敵な思い出を作ることができたり、たくさん成長することができたりと、充実した二日間の修学旅行でした。活動を支えてくださった皆様、ありがとうございました。
出発式 中尊寺 うみの杜水族館
5月18日(土)に、文字通り雲一つない快晴のもと、大運動会を開催しました。この日のためにどの子も一生懸命練習を重ねてきました。プログラムは各学年の徒競走、1・2年生の「ダンス」・「玉入れ」、3・4年生の「ソーラン節」・「デカパンレース」、5・6年生の「表現なわとび」・「棒回旋」、6年生「チャンスレース」、花巻清風支援学校遠野分教室の「チャンスレース」、応援合戦、低学年・高学年リレーでした。午前中のみの開催でしたが、たくさんの種目を行うことができました。どの競技でも赤組・白組が優勝に向かって、心を一つに全力を出しました。結果は2点差の大接戦!熱くて思い出に残る大運動会になりました。
当日は快晴の天候に恵まれました 応援合戦
【1・2年生 玉入れ】 【3・4年生 ソーラン節】 【3・4年生 デカパンレース】
【5・6年生 棒回旋】 【低学年リレー】 【高学年リレー】
令和6年3月16日(土)に、遠野市立遠野小学校と花巻清風支援学校遠野分教室の卒業証書授与式を行いました。6年生は中学校の制服や振り袖で出席し、大人びたように見えました。卒業生は小学校の思い出を振り返り、先生や在校生、保護者の方々へ感謝の言葉を伝えました。卒業する皆さん、中学校という新たなステージでのさらなる活躍を期待しています。
式辞
陽射しが柔らかく感じられるようになり、春がもうそこまで訪れていることを告げています。春の予感が感じられる今日の佳き日、遠野市教育委員会教育長・佐々木一人様をはじめ多数のご来賓の皆様のご臨席を賜り、令和5年度遠野市立遠野小学校並びに岩手県立花巻清風支援学校遠野分教室小学部の卒業証書授与式を執り行うことができますことに、衷心より御礼申し上げます。
卒業生の皆さん、皆さんの卒業を心からお祝いいたします。真新しいランドセルを背負い、目を輝かせて入学してもう6年。その胸には抱えきれないほどの思い出が詰まっていることでしょう。学校生活において、活動制限があったり、周年の節目を迎える行事があったりと、卒業生にとっても保護者の皆様にとりましても、殊の外、心に深く刻まれる小学校生活であったと思います。
思い起こせば、皆さんの活躍には目を見張るものがありました。春の運動会、渾身の力を込めての応援合戦。団長が中心となり、校庭で素顔のまま、青空に向かって思いっきり声を出しての応援は見応えがありました。2人の団長のひたむきな姿に胸が熱くなりました。また水泳記録会でも陸上記録会でもリレー競技では、男女ともに第1位という圧巻の成績を残しました。
校内生活では、入学して間もなく心細い思いで登校する1年生を昇降口で迎え、朝の準備を見守ってくれたり、仲良し遠足では、一緒に遊んであげたりなど面倒見のよい、お兄さんお姉さんでした。
そして皆さんがそうであるように私にとっても1番の思い出は、修学旅行です。分教室の友だちとも一緒に思い出作りができました。舟下りで魚にエサをあげる無邪気な笑顔、周りが心配するほど、お椀を積み重ねたわんこそば体験、家族へのおみやげ選びに悩んだり楽しんだり………何よりも、2日間とも、あいにくの雨にも関わらず、自分達から楽しもう、思い出を作ろうとする姿に感心しました。誰もが晴天を願っていたはずなのに気持ちをくさらせず、ぼやくこともなく、変えることはできない現実をしっかりと受け止め、それでも前に進もうとする姿勢は、人生の壁に立ち向かう姿そのものであると感じたのです。これから歩む道には、楽しいことばかりではなく、苦しいこと、投げ出したいこと、つらいこと、そのような壁にぶつかることがあるでしょう。けれども皆さんには、それを乗り越える力がある、そう確信しました。
もう1つ忘れられないことは、創立150周年式典に参加した皆さんの姿です。とても凜々しく、遠野小の歴史はしっかりと自分達がつないでいくという決意が感じられました。
学校の歴史を紐解く学習を通して先輩達の想いをかみしめ、歴史のバトンは、自分達の手にあることを深く自覚していたからだと思います。
また、「遠野の里の物語」の記念公演では、かつての娘役や、おとう役、本校にゆかりのある方々が見つめる中伝統文化は脈脈と受け継がれ、宝としてゆるぎないものであることを示してくれました。きっと多くの先輩たちが伝統を守ってくれていることに安心し喜んだことでしょう。皆さんが真剣にただひたむきに取り組んだからこそです。
心を1つにして伝統をつないだこと、151年目の確かな足跡を残したことに誇りをもってください。そしてそのことが皆さん自身の歴史のひとこまとして刻まれたことは、私にとっても大きな喜びです。
最後になりましたが、保護者の皆様、お子様のご卒業おめでとうございます。職員一同心よりお祝いを申し上げます。何よりも健やかな成長を願い、大切に育まれてきたことと思います。あどけなかった笑顔が、こんなにも頼もしくなり、その成長した姿をご覧になり、感慨もひとしおと存じます。今日の晴れの姿は、これまで注いできた、ご家族の皆様の愛情があればこそ。これから進む道にも、笑いや涙することが待ち受けているとは思いますが、一緒に成長を楽しみながら
歩まれていくことを願います。
卒業生の皆さん、旅立ちの門出に贐として好きな言葉「一秒の言葉」を贈ります。
1秒の言葉
「はじめまして」この1秒ほどの短い言葉に
一生のときめきを感ずることがある。
「ありがとう」この1秒ほどの短い言葉に
人のやさしさを知ることがある。
「がんばって」この1秒ほどの短い言葉で
勇気がよみがえってくることがある。
「おめでとう」この1秒ほどの短い言葉で
しあわせにあふれることがある。
「ごめんなさい」この1秒ほどの短い言葉に
人の弱さを見ることがある。
「さようなら」この1秒ほどの短い言葉が
一生の別れになることがある。 1秒に喜び、1秒に泣く、一生懸命、1秒
人と人の出会いはすばらしい。
多くの人との出会いが皆さんを育み、支えてくれています。
卒業生の皆さんが伝統・誇り・感謝を胸に、未来に大きくはばたき、夢に向かって道を切り拓いていくことを祈念して、式辞といたします。
令和6年3月16日
遠野市立遠野小学校
校長 佐々木 美紀
1月16日(火)に3学期始業式を行いました。校長先生からのお話では、まず石川県能登半島地震にふれ、「被災者の皆さんに心を寄せましょう。本当に1日でも早く、被災者の皆さんの生活が落ち着いていくことを祈るばかりです。」というお話がありました。続けて、進級に向けて3学期の学校生活を大切に過ごしてほしいこと、そして最後には、大谷翔平選手からグローブが届いたことが紹介され、大谷翔平選手のように目標をもって、努力を惜しまず、目標に向かってどうしたらいいか考え、七転び八起きの想いで粘り強く取り組んでほしいということが話されました。お話の後に校長先生から代表児童にグローブが手渡されました。
その後、6年生の代表児童が3学期の目標を発表し、冬休み頑張ったことや中学校に向けて学習のまとめに取り組み、目標をもって過ごしたいという決意を強く話しました。
3学期も子どもたちが力を伸ばしていけるように全職員一丸となって頑張っていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
児童会スローガン
「真剣なまなざし 本気の表現 150(いこう)! ただひたむきに 心を一つに」
10月27日(金)に遠野市民センター大ホールで学習発表会、全校表現活動「遠野の里の物語」を行いました。児童は昭和56年から受け継がれてきた全校表現活動を大切に引継ぎ、全校で心を一つにして「遠野の里の物語」を作り上げるために、日々、練習してきました。歌声を会場いっぱいに響かせ、気持ちを込めた演技で、一人一人の本気を表現し、ひたむきに心を一つにして「遠野の里の物語」を発表しました。
来年度の第43回「遠野の里の物語」に向けて「継承活動」も行われ、大切に受け継がれてきた伝統を次の学年にしっかりと引き継ぐことができました。。
保護者の皆様、地域の皆様、たくさんの方にご来場いただきました。ありがとうございました。
遠野の里の物語
(1)全校合唱「トーヌップ」
(2)プロローグ
(3)各学団の表現
中学団…遠野お山節
低学団…カッパ、万吉じさま
高学団…五百羅漢、おしらさま
(4)エピローグ
(5)全校合唱「ふるさとは遠野」
(6)おわりの言葉
(7)退場
全校合唱「トーヌップ」「ふるさとは遠野」と学団の表現活動中の歌は、「歌物語・遠野物語」作詞・作曲 高岡良樹氏によるものである。
高学団の「五百羅漢」は当時の教職員の創作によるものであり、「おしらさま」の効果音も当時の教職員と児童の創作によるものである。
≪表現内容のあらすじ≫
【中学団】 遠野お山節 〈「歌物語 遠野物語」(作詞・作曲 高岡良樹氏)より〉
【低学団】カッパ・万吉じさま〈「歌物語 遠野物語」『物語』の中から(作詞・作曲 高岡良樹氏)より 〉
五百羅漢
物語のあらすじ
宝暦5年から数年間、大飢饉が続いて死者が数千人にのぼったといわれる。大慈寺の義山という和尚さんが死者の魂を慰めようと大小の自然石に五百体の羅漢像を線彫りにして供養した。
これが五百羅漢だと言われている。
おしらさま
物語のあらすじ
あるところにやさしい父親と可愛い娘と馬が幸せに暮らしていた。娘は年頃になり、いつしか娘と馬は愛し合うようになっていた。起こった父親は娘を使いに出したすきに馬を桑の木に吊るして殺してしまった。死んだ馬にすがりついて泣く娘。そこに突然嵐が起きて娘と馬は天に上った。
悔やむ父親の夢に娘が現れ、馬の頭をした虫(蚕)を自分の生まれ変わりと思って育ててくれと話した。父親は娘の言うとおりに桑の葉を食べさせて育て、絹の反物を作り長者となった。父親は桑の木に馬と娘の顔を彫って神様としてまつった。