11月3日放送分

遠野市防災会議


遠野市防災会議が青笹町の総合防災センターで先月30日に開かれました。この会議は遠野市防災計画について協議し、岩手県の地域防災計画との整合性を図ろうと毎年開かれています。この日は、遠野市防災会議の委員26人が出席し、遠野市地域防災計画や遠野市水防計画の修正などについて協議が行われ原案通り承認されました。主な修正点として、災害発生時の避難所運営においてより良い生活環境を確保するため温かい食事の提供や快適な就寝・トイレ環境への配慮などが新たに盛り込まれました。あわせてことし9月に行われた遠野市防災訓練の実施結果や、ことし1月以降の災害警戒本部・対策本部の設置状況などについても報告されました。また次回の遠野市ハザードマップの更新について、災害時などに現在地の災害リスクを迅速に把握し適切な避難行動がとれるようこれまでの冊子形式の全戸配布を見直し、スマートフォンやパソコンなどで閲覧できるWeb版で公開する方針などについても説明がありました。続いて、盛岡地方気象台の小田島孝一次長による「気候変動による災害リスクの増大」と題した研修会が行われました。小田島さんは地球温暖化による近年の気温上昇や、それに伴って発生する台風と大雨への備えなどを紹介しました。その中で大雨の際に犠牲者が一人も出なかった地域の事例を紹介しながら、災害時の避難に関して目指すべき社会の姿について説明しました。出席した人たちは近年の気温上昇や大雨の増加と、それらに対する備えの重要性を改めて認識していた様子でした。
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