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団体概要

遠野山里ネットとは?

■事業目的 ~草の根型NPO活動のセンター的役割~
 認定NPO法人遠野山・里・暮らしネットワーク(以下、遠野山里ネット)は、遠野市を主たるフィールドとして、「資源を生かした都市住民との交流の深化と移住の促進」「伝統文化・芸能・技術・技芸の伝承と進化と応用」「里地・里山における循環的な生活スタイルの再興と実践」を柱に具体的な事業を行うことにより、社会全体の利益の増進に寄与することを目的としています。(定款 第3条)

■組織について

【岩手県遠野市とは】
岩手県遠野市(人口25,999人 2023年4月現在)は、典型的な寒冷地の中山間地域かつ盆地である。1・2・3次産業の低迷、少子高齢化、既存の観光の低迷が長年の状況である。遠野の観光は、年間170万人(うち宿泊約7万人、県内と仙台圏中心、岩手県観光統計概要より)で推移し、日帰り且つ観光施設や観光スポットを訪れるものがメインである。『遠野物語』や昔話などを代表にした「遠野らしい暮らしぶり」や四季の自然景観を求めて訪れる人が年々増えている。しかし、そのニーズに応えられていないのが観光戦略の課題である。現在、グリーン・ツーリズムがその解決策となっている。

【NPO法人遠野山・里・暮らしネットワーク】
 20年以上前から遠野では人の魅力やその暮らしぶり、伝統文化等を活用したグリーン・ツーリズムを官民協働かつ草の根型活動として実践している。そして、その推進を担う団体として2003年度にNPO法人遠野山・里・暮らしネットワークが設立した。2005年度には山里ネットが事務局となり教育旅行を対象に農村民泊(以下:民泊)を開始した。更に近年、多くの旅番組で取り上げられるような「日常の暮らしを旅すること」へのニーズが増加とともに多様な客層が民泊を利用する流れもできている。この取り組みは、「旅行客への質の高いコンテンツ提供」「なりわいとしてのグリーン・ツーリズム」であることはもちろんのこと、「遠野に住む人がまちに誇りをもつこと」を目的にしている。

【グリーン・ツーリズムメニュー販売所 「遠野旅の産地直売所」】
地域づくりや生業づくりのためには、民泊以外の「まち」「さと」をキーワードにしたグリーン・ツーリズムコンテンツの造成が必要だった。その課題に対応するためにグリーン・ツーリズムの販売店舗「遠野旅の産地直売所」の事業を2019年9月から開始した。町場の暮らしぶりなどを体感・体験する「まちぶら」と農山村の暮らしぶりや収穫、アクティビティなどを体感・体験する「さとぶら」、農家の暮らしぶりを体感する「農家民宿」、それらを組み合わせたツアーメニューなどを販売している。
 
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 NPO法人遠野山・里・暮らしネットワーク 会長 菊池新一
認定NPO法人遠野 山・里・暮らしネットワーク
 会長 菊池 新一
1949年遠野生。前職岩手県遠野市地域改革担当部長、産業振興部長、商工観光課長、(社)遠野ふるさと公社事務局長
東北経済産業局  農商工連携伝道師
内閣府  地域活性化伝道師
農水省 ボランタリー・プランナー
 遠野は縄文のむかしより受け継がれてきた美しい里です。そこに暮らす人の魅力、四季折々の景色を魅せる里山です。『遠野物語』の世界はすぐそこにあり、馬がいて、老若男女が生き生きと集う里です。
 グリーン・ツーリズムを生きがいと生業として取り組み東北を舞台に交流・関係・移住・定住人口促進、農家民宿等の個人起業支援、遠野旅の産地直売所、復興支援、企業との協働でのプロジェクトなど多様な事業を「この住む人が誇りをもって住み続けられる」ことを目的に活動をしています。それが活動の原点でもありす。引き続きの皆様と一緒になり活動をしてまいります。
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■活動の経緯

 平成15年 NPO法人遠野山・里・暮らしネットワーク法人登記完了(6月11日)
       遠野型農村ワーキングホリデー
 平成16年 合宿型自動車免許×グリーン・ツーリズム事業開始(7月)
       東北ツーリズム大学遠野キャンパス開校(夏)
 平成17年 東北ツーリズム大学、喜多方・会津坂下・東松島の3キャンパス開校
 平成18年 遠野での農村民泊開始
 平成20年 東北ツーリズム大学胎内キャンパス開校
 平成23年 復興支援への取り組み(手仕事支援、物資配布、見守り活動、ほっとひといき事業) 
 平成28年 認定NPO法人化
 令和01年 遠野旅の産地直売所開業(グリーン・ツーリズム営業所)     等

○特定非営利活動法人法に基づく「特定非営利活動」の種類
 1)保健、医療又は福祉の増進を図る活動
 2)まちづくりの推進を図る活動
 3)観光の振興を図る活動
 4)農山漁村又は中山間地域の振興を図る活動
 5)文化、芸術又はスポーツの振興を図る活動
 6)環境の保全を図る活動
 7)災害救援活動
 8)経済活動の活性化を図る活動
 9)前各号に掲げる活動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は救助の活動

 ○特定非営利活動に係る事業
 ① ツーリズム、アート及びライフに関する情報発信及び支援事業
 ② 大学等によるフィールドワークやインターンシップ等支援事業
 ③ 地域資源を活用した都市住民等との交流促進事業
 ④ 受入者の開拓及び支援並びにコーディネート事業
 ⑤ 会員及び会員が属する団体並びに協賛団体が実施する事業に対する支援事業
 ⑥ 地域、隣接市町村及び友好都市の災害支援活動
 ⑦ 地域資源を生かしたコミュニティビジネス事業
 ⑧ 旅行業法に定める旅行業
 ⑨ 公の施設の指定管理及び受託事業
 ⑩ その他この法人の目的達成のため必要な事業

 ○その他の事業
 ① 会員及び協賛団体以外の者からの受託事業
 ※その他の事業から生じた収益は、山里ネットが行う特定非営利活動に係る事業に充てなければならない。

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※1:「クラスター型」
 元々ブドウの房のこと。転じて同じ志向を持った人の集団を意味します。山里ネットの場合、理事会及び事務局がブドウの房のつるに相当し、様々なブドウの実に支援を行う。クラスターを形成する集団は集団の成長に応じて、離脱したり、新規に加わりながら変化を続けます。山里ネットは、これらのグループと協働したり、支援することによって各種プロジェクトの実施や時勢の地域課題解決等の目的を果たします。


※2:「グリーン・ツーリズム」
 もともとは、長期休暇を「楽しむ」という文化のあるヨーロッパで行われてきた、旅のパターンのひとつですが、それが近年、物資的に満ち足りてきた日本において、今度は心の充実を求める人々の関心を集めるようになっています。GTの定義は、「都市と農村の相互の補完・共生による国土の均衡ある発展を基本目標とした『緑豊かな農村地域において、その自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動(農村で楽しむゆとりある旅)』」(農水省 グリーン・ツーリズム研究会中間報告会 1992年9項)
 このように定義されるように、滞在先の人に触れ、文化や自然、農林漁業などにふれ、滞在者は日常と違う時間・空間を体験し、受け入れ者は活性化を得る…それがグリーン・ツーリズムなのです。
グリーン:単なる「緑」や「自然」という意味ではなく、「地上すべての生命の尊重、資源の適正利用、あるいはすべての生命の相互関連の認識」という環境保全や社会・文化の持続可能性の確保の意味も含みます。
ツーリズム:物見遊山的な観光ではなく、さまざまな個性的な体験や交流を通して、心身をリフレッシュする活動を意味し、そうしたライフスタイルの定着によって新たな複合的な農村産業の振興を目指します。

認定NPO法人遠野山・里・暮らしネットワーク

〒028-0523
岩手県遠野市中央通り2-11

TEL 0198-62-0601
FAX 0198-62-0602
E-mail tabisan@tono-yamasatonet.com