宮古高校野球部史 甲子園スコア メンバー紹介 チーム成績 
 
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平成4年3月16日(月) 曇り(宮古) 雨(神戸) 新幹線で神戸へ
 9:00〜 宮古高校玄関前で出発式。生徒26名、部長、監督、副部長2、そしてコーチとしてOBの泉くん(僕と同級生)、さらに平成2年度卒業OBである太田、井上もコーチ兼練習補助として同行する。父母や教職員、OB、後援会の方々150人ほど見送ってくれた。日刊スポーツ記者の寺沢さんも同行する。
 バスで盛岡駅へ。盛岡駅で見送って下さったのは、盛岡駅長さん、宮古高校野球部が大変お世話になっている根子Sさん、OBの佐々木Tさん、佐竹さん(お兄さん)、それに同窓生の横山さん、昆さん、その他の方々約20人。「祝・宮古高校センバツ出場」の横幕も掲げてくれていた。
 列車は仙台に到着。仙台駅では千徳Sさんほか仙台在住のOB会の方々10人ほどか、わざわざホームまで駆けつけてくれていた。ありがとうございます。仙台のOB会より、全勝餅という縁起のよい餅の差し入れあり。
 東京駅では東京同窓会の菊池Tさん、畠山Kさん、小林Yさんといった方々が出迎え、そして見送ってくれた。どこに行っても宮古高校同窓会の力強い応援がある。本当にありがとうございます。
 新神戸駅に18時26分着。神戸タワーサイドホテルから荒瀬S(副支配人)さんと林Kさん、それから平和観光の西野Hさんが出迎えてくれた。タクシーで神戸タワーサイドホテルへ。
  
平成4年3月17日(火) 曇り 三菱重工グランド、報徳学園高校野球グランド
 7:50 平和観光の大型バスでホテルを出発。平和観光の西野さん、ホテルの林さんも同行。林さんは我々と常に行動を共にし、言わば、マネージャー的仕事をしてくれる人。練習会場への道案内や昼食の準備、ホテルとの連絡、タクシー手配など、いろいろと気を遣った仕事をしてくれる。たいへんありがたい。助かりました。
 9:00〜12:00 三菱重工野球グランドで練習。
 9:10 IBCラジオの監督への電話インタビュー(生放送)。 午後はバスで移動し、
 13:00〜14:00 報徳学園高校野球グランドで練習する。報徳学園野球部長、竹村Y先生にお世話になる。
 16:00 ホテル帰着。
 訪問者:宮田Yさん(大塚製薬株式会社神戸支店)、小林Tさん(野球部OB、株式会社ニチエ勤務)、石舘Sさん(ステーキ用肉30人分差し入れてくれた)
 
平成4年3月18日(水) 雨 大阪ガスグランド、室内練習場、体育館
 雨により練習グランド変更を余儀なくされる。午前中予定していた三菱重工グランド予定変更の電話(9時)。
 8:30〜11:00 大阪ガス屋内練習場及び体育館で練習。大阪ガス硬式野球部マネージャー沢田Mさん、お世話になりました。
 午後も雨。予定されていた報徳学園高校での練習も中止。
 生徒たちは、12:00〜甲子園球場を外から眺め、13:00〜14:00大阪城を見学し、16時ホテル着。
 私は一人電車を乗り継ぎ、報徳学園高校へ。昨日のグランド借用のお礼。
 訪問者:小林Hさん(OB、西濃運輸株式会社)、西舘Sさん(OB、45年卒)、花坂Yさん、父母会の千葉Hさん(龍泉洞の水をたくさん)、稲田Nさん
  
平成4年3月19日(木) 曇り 三菱重工グランド
 今日は電車移動。徒歩でJR元町駅へ。元町駅から垂水駅へ。タクシーで三菱重工野球グランドに移動。
 9:00〜12:00 練習
 NHKアナウンサー久保田さん、取材兼激励にグランドに訪れる。久保田さんは津軽石出身で宮古高校S53年に卒業したという。在阪のまだ若いアナウンサー。自身のアナウンス練習を兼ねて、練習風景の実況のアナウンスを聞かせてくれた。さすが、です。
 昼食時、三菱重工寄宿舎の賄い婦さん、横田さん(大船渡市出身だということでした)から温かいトン汁の差し入れがあった。心まで温まる、本当においしいトン汁でした。横田さん、ご馳走様でした。恩返しをするためにも頑張ります。
 13:00〜16:45 練習。レギュラーバッティング中心の練習メニュー。
 17:00 タクシー、電車で神戸タワーサイドホテルへ。
 夜10:00頃 コーチ兼ノッカーの小堀内Iさん(宮古一中勤務)がホテルに到着。小堀内さんは宮古高校野球部OBでサウスポーエースとして夏の大会ベスト8の実績を持つ。ノッカー登録であるが、時にはバッティング投手も買って出る。左投手と対戦するときには大変助かる。早速、明日の甲子園公式練習からノックをよろしくお願いします。
 訪問者:久保田Sさん(NHKアナウンサー、宮古高校53年卒業) 平井Mさん(テレビ岩手アナウンサー)ほか3人、山坂さん(宮古高校14回生)
    
平成4年3月20日(金) 曇り  甲子園公式練習 10:00〜11:20
 7:40 出発。電車で甲子園球場へ。交通渋滞による最悪の場合もありうるので甲子園へは電車で移動することにする。
 9:00〜9:40 甲子園の外側でウォームアップ。甲子園での記念写真撮影も。
 10:00〜11:20 いよいよ甲子園のグランドで公式練習。佐々木監督の指示で内、外野の守備練習が中心。小堀内コーチのノックで約1時間、甲子園の土の感触をじっくり確かめながら、連係プレー等の守備練習。今大会からラッキーゾーンが撤去され広くなった外野(両翼5、センター付近で8メートル)付近にも盛んにボールを集めていた。この日も部員はいつものように砂袋を腰に付けていた。集まったマスコミの方々もびっくり。さかんに砂袋のことを聞いていた。
 早くも甲子園の砂をバッグに詰め込んだ部員1名。それも公式練習中に球場係員にも気づかれず黙々と。2年生のSだった。
 12:00〜12:10 関西県人会による激励会。泉会長さんほか15名ほどの方々が集まってくれた。記念品や陣中見舞いを頂戴する。
 12:30〜15:00 タクシーで移動。大阪ガス野球グランドで練習。15:30 電車で宿舎へ。
 宮古から、関係者へのお土産として、菅田のイカせんべいが届いていた。早速ホテルの関係者に配ることにする。遅くなりましたが。。
 訪問者:稲田さん、山内さん、大森さん
 
平成4年3月21日(土) 雨のち曇り 三菱重工グランド
 7:50 徒歩でJR元町駅へ。電車で垂水まで、垂水からはタクシーで三菱重工野球グランドへ。
 8:30〜12:00 グランド状況不良のため、外野グランドと屋内練習場での練習のみ。日刊スポーツ東北支社の寺沢さん取材。
 三菱重工寮の賄い婦さんの横田さん(大船渡市出身)より、(固くご辞退辞退申し上げたが)タクシー代にと金一封をいただく。たいへんありがとうございました。三菱重工グランドでの練習は今日が最後です。本当にお世話になりました。
 13時30分、タクシーとJRにて宿舎に帰る。
 14時〜15時 ミーティング
 部員、関係者全員に記念アルバムが西宮市より贈られる。
 訪問者:中嶋さん(西濃運輸勤務、野球部OB)、中嶋さんには、三菱重工グランドや大阪ガスグランドの借用について、たいへんお世話をいただきました。ありがとうございました。
 渡部Kさん(日刊スポーツ編集記者)、三田地Yさん
 
平成4年3月22日(日) 晴れ  ホテルの部屋換 全員改装後の3階和室へ 八代学院グランド
 7:50 貸切りバスで八代学院高校グランドへ。
 8:30〜12:00 練習。久しぶりの快晴で練習にも熱が入る。故障者もなく、バッティング、守備とも好調キープ。紅白戦。レギュラー組みの元田、4回を12人で抑える36球のパーフェクトピッチング。内野ゴロ8個と、シュートとスライダー冴えわたる。
 13:30 貸切りバスで宿舎へ。
 14:00〜14:30 ミーティング。
 15:00〜16:00 電車で甲子園球場へ。甲子園公式練習見学(東京農大二高、帝京高校)。ちなみに東京農大二高の斎藤監督も佐々木監督と同じ立教大出身だそうだ。
 センバツ出場事務局長の吉田先生から配便届く。お土産用の漆器。
 訪問者:中村Mさん(名古屋在住の同窓生、果物なとたくさん)
 
平成4年3月23日(月) 曇り 川重加古川総合グランド、代表者会議18:30〜中沢佐伯記念野球館  
 11:00 貸切バスで加古川へ出発。
 12:00〜 川重加古川総合グランドでウォームアップ
 訪問者:近鉄バッファローズ小川打撃コーチ(佐々木監督の立教大学時代の後輩)。もちろん部員への指導、アドバイスなどはできないし、絶対にさせない。監督と懐かしそうに談笑。
 13:00〜15:00 練習  14:30 ホテル着
 18:30〜20:10 代表者会議 中沢佐伯記念野球会館。佐々木監督、中浜の2名で出席。
 日本高野連会長・牧野直隆氏の挨拶や大会規則、出場についての諸注意、甲子園グランドルール等が話される。すぐ前の机は仙台育英の監督と部長。さすが常連校である。質問や意見、手を挙げて発言していた。
 帰りには道頓堀で必勝を願ってカニ料理の夕食。久しぶりに監督と二人でほっとする時間。おいしいカニをたっぷりといただきました。
 訪問者:大森Mさん(監督知人)
   
平成4年3月24日(火) 組み合わせ抽選会
 6:45 徒歩と電車で甲子園球場へ   7:30 甲子園球場到着、バスで抽選会場へ
 8:00、兵庫県立総合体育館着。1番乗りは沖縄・読谷(よみたん)高校が7時50分ごろだっという。宮古高校はそれから10分送れ。結局、3番目の早さだった。
 9:30〜10:00 抽選会 沢田キャプテンがちょっと迷って選んだという抽選番号は開幕試合の2番。1番はすでに決まっていた星稜高校だった。松井秀喜がキャプテンの強豪校だ。
 10:00〜10:30 監督、主将インタビュー
 佐々木監督のことば、「開幕試合という晴れがましい舞台を与えられたことに感謝する。星稜は優勝候補であり、相手として申し分なく、思い切り私たちの野球をしたい。」
 沢田キャプテンのことば、「春夏合わせて17回の甲子園出場の星稜高校だが、いい試合をすることを心がけたい。県大会や東北大会のように挑戦者と開き直って戦う。」
 10:30〜11:00 選手歓迎会   11:30 バスで宿舎へ
 夕方、阿部校長、菅原同窓会長、吉田事務局長、小坂事務局員がホテル到着
 訪問者:山内OB会長、平井副会長、奥畑Tさん(ラサ工業株式会社大阪工場総務部長、陣中見舞い)
 激励電報、レタックス等多数届く。
 
平成4年3月25日(水) 曇り
 5:30 起床   6:00 朝食   7:10 徒歩で出発  7:25 電車で甲子園へ  8:00 甲子園着
 9:30〜11:00 開会式リハーサル。前日の雨のためグランド状態が悪く、入場行進したのは各校主将だけだった。前年度優勝の広陵(広島)、準優勝の松商学園(長野)、駒大岩見沢(北海道)に続き、4番目に宮古の沢田キャプテンがダイヤモンドを行進する。他の選手は外野の芝生を甲子園の土の感触を確かめながら幾分緊張気味に行進している。
 10:00 佐々木監督と星稜の山下監督、スタンドで対談・インタビュー。
 佐々木監督、「高校生らしいはつらつとしたゲームをしたい、星稜さんの足と松井君のパワーが要注意です。」
 星稜・山下監督、「変化球をどう打つかだ。ボールを良く見てセンター返しのバッティングをしたい。主戦山口は上り調子。」
 11:10 写真撮影等、 11:30 昼食
 12:00 タクシーで鳴尾浜臨海公園野球場へ、  12:30〜15:00 練習
 訪問者:岩手放送関係者(果物等の差し入れ) 
 
平成4年3月26日(木) 雨、のち曇り 今日の予定すべて順延
 4:00 起床   4:30 朝食  5:30 出発
 6:30〜7:20 練習(鳴尾浜臨海公園野球場)
 6:40頃、IBC兼平アナウンサーより、今日の開会式等の日程中止の知らせを受ける。4年ぶり6度目の開会式中止で肩透かしを食らう。
 8:00〜9:30 甲子園室内練習場で練習。マスコミのカメラ多数。雨のおかげで甲子園室内練習場にも入れた。
 雨のための順延は気にならない。雨を見方にしてここまでこれたじゃないか。思えば甲子園に向かっての公式試合第1戦目。山田高校に4回まで0−3のビハインド。天が見方して、雨で30分中断の後の一挙9得点。ここからが甲子園へのスタートだった。
 東北大会。雨で1週間順延の後、米沢工業のミスターKこと鈴木を攻略したのも雨のおかげだったかもしれない。
 選抜出場が決まった2月1日は沿岸特有のどか雪が36センチも降った日である。高野連から学校長に選抜の電話が入ったとき、なぜか雨交じりのあられが降っていた。宮古高校にとっては雨は縁起がいいのだ。明日もいけるぞ!
 11:00 宿舎に戻る。
 12:30〜13:00 ミーティング、  13:00〜14:00 ランニング、ダッシュ
 訪問者:豊島後援会会長、熊谷PTA会長、他OB多数、東北高野連、沼里光子さん(陣中見舞い)
 
平成4年3月27日(金) 曇り 開会式 1回戦
 4:00 起床  4:30 朝食  5:30 出発
 6:30〜7:20 練習(鳴尾浜臨海公園野球場)  
 8:00 甲子園入り。部長・主将会議。星稜高校キャプテン松井秀喜くんは185センチとか。大きい!いつもより念入りに書いたメンバー票を提出。攻守決定。キャプテン沢田がグーを出し、松井はチョキ。沢田が後攻を選ぶ。じゃんけんで勝った時はほとんど後攻を選んでいたからだ。
 9:00〜9:45 開会式。開会式中も第1試合の部長、監督、ノッカーはベンチに待機しなければならない。まったく違った角度から開会式をじっくりと見る。
 しかし、我々のベンチ前には神戸女学院高校女性合唱隊の後姿と何百羽という鳩。選手たちの行進の様子がよく見えなかった。応援団が気になる。交通ストの影響でまだ来ていないようだ。入場行進の終わるころやっと応援団到着。
 10:18 始球式。エース元田がバッター鳩山文部大臣にボールを投げる。鳩山文部大臣空振りでキャッチャー浅田のミットにボールが収まる。緊張のあまりパスボールを心配していた浅田であるが、これで一安心。
 そして、プレーボール。初球ストライク、2球目と3球目がボールの後、4球目、相手先頭打者の打球はショートへ。岡市が難なくさばいてワンアウト。2番バッターも3球目を打ってまたもショートゴロ。3番打者、山口君はレフトフライ。上々の滑り出しである。
 
 10時20分〜12時36分、1回戦、対・星稜高校。結局、善戦むなしく3−9で惜敗。
 テレビでよく見る通路を通りインタビューの場所へ。インタビューを終えると通路を両側からしっかりガードされバスへ。バスに乗ったらカーテン閉めなければならないらしい。バスに乗ってカーテンを閉めたとたん、急に気持ちの高ぶりが。。
 14:00〜14:30 ミーティング
 18:00〜20:00、ご苦労さん会 参加者:校長、同窓会長、PTA会長、前川収入役、事務局職員2、監督、部長、副部長2、コーチ2、OB(練習補助)2、ホテル関係者2
 ホテルから部員、スタッフ全員に記念品をいただく。
 
平成4年3月28日(土) 曇り
 8:30〜13:00 甲子園球場で観戦など自由行動。東海大相模のアルプススタンドで東海大相模対常盤高校戦を観戦。
 部員たちはお土産や記念品をたくさん買っていたようだ。
 14:00〜 荷物整理等
 16日以来同行のうえ、練習の指導をしてくれた井上くんと太田くんのOB2人は一足早く宮古に帰る。
 激励電報、レタックス等数えてみたら約750通あった。本当にたくさんの人たちがから支えられ、ここまでこれた。多くの方々の応援に心から感謝を申し上げたい。
 
平成4年3月29日(日) 曇り
 7:30 タクシーでホテル出発
 8:13 新神戸発(東海道新幹線)、12:00 東京発、
 16:34 盛岡発 JR山田線列車で宮古へ  18:48 宮古駅着。
 19:00〜19:30 駅前コミュニティー広場で甲子園出場報告会。父母、OB、市民ら約500人が出迎えてくれた。歌えなかった校歌を夏は必ず歌いたい、甲子園への忘れ物、自分たちのプレーはできた、などの監督、キャプテン、部長の挨拶。  
 19:40 解散。
 めまぐるしく過ごした2週間。生涯の財産となりうる貴重な体験。本当にありがとうございました。
 


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