
遠野に伝わる伝統行事雨風祭りが今週日曜日、遠野ふるさと村で行われました。雨風祭りは、立春から数えて210日ごろに行われ、この時期は、台風が多くなる時期とされていることから、被害が少なくて済むよう祈り、農作物の豊作を願う遠野に伝わる伝統行事です。この日は、まぶりっと衆・早池峰の会やふるさと村を訪れた人たちが集まり、はじめに台風を吹き飛ばし豊作を願うわら人形作りが行われました。この後集まった人たちは、男女のわら人形や五穀豊穣疫病退散などと書かれた旗を持ち、太鼓をたたきながら村の稲荷神社まで練り歩きました。一行は、黄金色に染まる稲穂を横に、「二百十日の雨風まつりよ」などと唱えながら、道中を進んでいきました。そして神社に到着すると、わら人形や旗を奉納して手を合わせ、ことしの豊作を祈願していました。また、雨風まつりのあとには餅つき体験も行われ、参加した人たちは重い杵を持ち上げて餅をついていました。なお、今後ふるさと村では今月下旬に稲刈りを行い、その後は、農家の外仕事が終わり収穫を祝う庭仕舞が行われる予定ということです。