遠野農業活性化本部
〜あぐりステーション遠野〜
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   「農業者の高齢化」「輸入農産物の急増」・・・。農業に関するネガティブワードを目にしない日はありません。

 そんな中、遠野市内ではピンチをチャンスにかえようと、前向きな取り組みを実践しているグループがあります。このひとつひとつの挑戦を支援し、手取り増の事例を丁寧に積み重ねていくのがアストです。

 「こうしたい」を応援する“遠野農業元気アップチャレンジ事業”もご紹介します。
遠野農業元気アップチャレンジ事業 チラシ

市内でエゴマ油を一貫生産。オリジナル商品を販売

〜 JAとおの よつば女性部の挑戦 〜
 
 はじまりは健康づくり・仲間作り

 シソ科の植物「荏胡麻(エゴマ)」は、「じゅうね」などと呼ばれ、市内の各地で栽培され、地元の家庭料理などに利用されてきました。

 近年になると、エゴマに含まれるアルファリノレン酸が生活習慣病やアレルギーなどに有効なことが知られるようになり、道の駅や物産展はもとより、量販店などでも種子や加工品が人気を呼ぶようになりました。

 JAとおのよつば女性部では「健康志向に対応した農産物を作り、仲間作りを」とエゴマ班(会員33名)を立ち上げました。えごまは、地質を選ばず荒地でも育つので、遊休農地の活用にもつながりました。味噌おにぎりやサラダなど、料理講習会を開催し、普及活動にも力を注いできました。


 “100%遠野製”に立ちはだかる壁

 「エゴマ油」は古くから親しまれており、商品化に向けた取り組みが始まりました。当初、搾油作業〜瓶詰めについては市外業者に委託していたため、原料は100%遠野産なのに製造場所は市外住所になっていました。

 「商品まで一貫生産して販売に挑戦したい」との機運が高まりましたが、運用方法、保健所の許可、なにより搾油機の購入資金と、課題は山積みでした。


 ついに、みんなで使える搾油施設が完成

 そこで、平成17年度に新設されたアストが、市内の前向きな取り組みを支援する“遠野農業元気アップチャレンジ事100%遠野産のえごま油業”に申請し、ミニ搾油場を作ることとしました。事業導入した搾油機をはじめ、課題をひとつひとつクリアし、ついに原料生産から加工までを「100%遠野産」というエゴマ油が販売されました。

 市内の産直などで販売され、評判は上々です。健康志向の風にのり、まだまだ地場産エゴマの輪が広がりそうです。


商品のお問い合わせは・・・    
  遠野地域営農センター ふれあい課 電話 0198-62-3174 
 19年産を現在搾ってます。発売間近!
 女性部の黒豆味噌好評販売中です。
   えごまの葉でつくった爽やか癒し系ドリンク

「遊休農地」+「高齢者」で枝豆出荷

〜 上郷町川原地域の挑戦 〜
 
 高齢化、荒れる遊休農地・・・

 遠野市東部、上郷町川原(かわら)地区。高齢化率が8割というこの地区では、遊休農地が荒れ、地域の活力低下が懸念されていました。

 あるとき―
「遊休地農地をそのままにするのはもったいない」
「そこで何か生産して出荷して・・・みんなで温泉にいけるくらい市内に広がる遊休農地のお金を取れないものかな」
という話で盛り上がりました。

 やがてこの話は、
「身近なところから地域を変えよう!」
「実感できることから取り組もう!」
と、実行へとつながっていきました。

 思ったより手間隙が。でも・・・おもしろい!

 平成17年度、地区の高齢者を中心に10人でグループ化し、およそ1反歩の遊休農地から始めることとしました。アストの“遠野農業元気アップチャレンジ事業”も利用するなど、グループで検討しを重ねて比較的作りやすいエダマメを栽培することにしました。

 1人では面倒を見切れない栽培管理も、メンバーが交代で行なうことで、それぞれの負担を減らすことができました。

 しかし、エダマメは思っていた以上に、手間隙がかかってしまいました。収穫から袋詰めには、時間とコツが必要だったのです。
 
 生産から出荷まで、さまざまな苦労はありましたが、一人ではできないことを地域が一体となれば取り組めること、なによりお金が取れたことに、面白さとやりがいを感じることができました。

 手ごたえ実感。3倍の面積に挑戦

 この取り組みに手ごたえを感じた川原地区の皆さんは、平成18年度は一気に栽培面積を3反歩に拡大しました。春・秋のカブ栽培など、作付け作物に工夫をしています。

たらのめを促成栽培して高値販売へ

〜 瀬内たらのめ生産組合の挑戦 〜
 
 かつては技術と販路に弱点

 山菜の王様「たらの芽」は、他の山菜を従え、5月上旬ころから食卓を賑わせます。天然物の持つ強い香りと歯ごたえは食通の垂涎の的です。

たらのめの促成栽培 タラノメは、かつてよりビニールハウスを利用した促成栽培が試みられ、1月頃からでも出荷できるようにはなっていました。遠野市でも10年以上も前に数件の農家が取り組んでいましたが、当時はまだ技術が安定せず、なにより販路の確保が課題でした。

 新技術とマーケットインの発想

 近年促成栽培(ふかし技術)の進歩と普及で、再びタラノメ栽培が注目を集めるようになりました。農家の冬場の換金作物にぴったりだからです。

 また、JAなどが市場や流通関係者に調査を重ねた結果、「遠野産タラノメ」の需要が十分に見込めることがわかりました。出荷時期、供給量、ブランドイメージなどについてその後も綿密に、関係者と調整を続けました。

 実証の成果は?

 遠野市内でも徐々にタラノメ栽培への関心が高まり、少しずつ栽培希望農家が増えてきました。そのうちのひとつ、遠野市瀬内地区の農家3名が、アストの“遠野農業元気アップチャレンジ事業”を活用し、グループでの栽培管理技術技術や収益性の確認のためタラノメ栽培に取り組み、JAを通じた市場出荷を行ないました。
遠野産タラノメ
 結果、12月でも出荷できる栽培技術を確立でき、市場の担当者から「もっちりとしているし、カタチも揃いがイイネ」と評価されました。市場価格は1パック(50g)平均200円(最高で300円!)と、経費面を差し引いても満足できる収入が確保できました。

 大きな波及効果

 この先駆的事例を市内ケーブルテレビで放送したところ、「詳しく知りたい」「やってみたい」という生産者の声が多数寄せられました。アストでは、関係機関を連携して規模拡大検討者や新規参入希望者の声を聞き取りし、指導会や圃場巡回を実施しました。

 この取り組みを、苗木導入支援策へと結びつけ、栽培面積は一気に3倍増となるおよそ3町歩半にまでなりました。

アストへのお問い合わせは

 生産現場の提案型プランを支援します

 平成17年度に実施し好評であったこの事業。数々の意欲的な挑戦と、市内への波及効果がうまれました。意欲ある農業家グループが自ら考え実践する「こうしたい」を応援するものです。 

 農業者グループが創意工夫して行なう新しい取り組み、消費者ニーズにあった産地作りなどの積極的挑戦に支援をします。

 必要と認められる経費の1/2以内・50万円までを補助します。特にも積極的な生産規模拡大については最大250万円までです。既存事業との併用はできません。



 【 対象例 】

 ・積極的農業経営
 ・遊休地活用
 ・農産物の加工
 ・新しい生産方式
 ・新しい販路の開拓
 ・安心・安全の取組


      など
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用する
実現支援
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実現支援
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 【STEP4】

 活動内容や成果を精査し
新たな施策作りなどにいかして
市内へ波及効果を!