2025年8月22日放送

柿渋づくり体験

重文千葉家の活用を考える会が今週火曜日、綾織町の柿を使った柿渋づくりを行いました。「柿渋」とは未熟な柿を絞った汁を発酵させて作られる天然の染め液で、塗料や防水剤・防腐防虫効果があるとされ、さまざまな用途に使われてきました。また夏に熟す前の青柿を間引くことで、残った柿が甘く実るとも言われています。この日は重文千葉家の活用を考える会の会員8人が参加して、柿渋づくりを行いました。柿渋づくりでははじめに青柿を木づちでつぶした後、綾織地区センターにある池の水で浸し、柿渋の元となる液体を作りました。原液の完成までには時間がかかりますが、参加した人たちは自然の恵みを無駄なく活用するため、熱心に作業していました。またこの日は、これまでに作った柿渋を使って「柿渋染め」も行いました。これまでは主に木材に塗っていたそうですが、今回は初めてかごや和紙、さらしなどさまざまな素材を柿渋で染めることに挑戦しました。塗り重ねることで色合いが変化する柿渋の特性を活かし、参加者はそれぞれ好みの色になるまで丁寧に作業を進めていました。地域に豊富にある柿を有効に活用し、熟す前の「青柿」を「柿渋」に生まれ変わらせようとする試みは、今回で4回目となります。なお重文千葉家の活用を考える会では、11月に開かれる千葉家まつりでこの柿渋塗り体験を予定しているということです。

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