2025年8月19日放送

岩手県に対する要望

遠野市が抱える課題の解決に向けて、今月8日、遠野市と遠野市議会が岩手県に要望書を提出しました。奥州地区合同庁舎で行われた要望では、はじめに多田市長が「要望内容は遠野市単独では解決が困難な課題であり、県の広域的な視点と専門的な知見、なによりも力強い支援が不可欠であるため、特段の支援をお願いしたい」とあいさつしました。このあと、多田市長と多田勉市議会議長から達増拓也知事に、要望書が手渡されました。今回市が県に要望したのは、「ニホンジカ獣類の被害対策」をはじめ、「獣医師の確保」「スポーツツーリズム推進政策の強化」など18項目35件です。続いて市の担当者が今回提出した要望項目を説明した後、多田市議会議長が「土砂災害対策」と「鳥獣被害対策」について市議会の立場から実現を求めました。このあと、市と県がそれぞれの要望について、意見を交わしました。県からは障害福祉サービス管理責任者等の取得要件の緩和について、遠野市におけるサービス管理責任者の不足の状況などについて質問が挙がりました。これに対して市は、市内において障がい者福祉サービスの開所・廃止が続いており、その背景には小規模な事業所では従事する職員も少なく、後任の育成時間もあまり確保できないなどの理由から、サービス管理責任者が不足していると現状が伝えられました。また「スポーツツーリズム推進施策の強化」について、スポーツ合宿の受け入れに当たりチーム側からの意見または要望について問われると、「練習試合による合宿の効果を高めるため同じ時期に3チーム以上が近隣の市町村で合宿を行うことを要望されている」と答えました。この日の要望を受け達増知事は、「それぞれ大事な要望なので、県として検討していきたい」と話していました。遠野市は今後も県と連携しながら市政運営をしていくということです。

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