
遠野を舞台にした絵本を出版したイラストレーター吉田誠治さんのトーク&サイン会が、先週土曜日に市立図書館で開かれました。吉田誠治さんはパソコンゲームメーカーでの勤務を経て、2003年からフリーの背景グラフィッカーやイラストレーターとして活動しているほか、京都芸術大学の講師も務めています。今回出版された「きつねのなくしもの」は、少年ケンジがとある神社でこぎつねに出会い、一緒に「なくしもの」を探す旅に出る物語です。作中には曲り家や卯子酉神社といった遠野の名所に加え、遠野を代表する妖怪たちも絵の中に隠れています。この日は吉田さんのトークショーとサイン会が行われ、県内外からおよそ50人が集まりました。トークショーでは、吉田さんのこれまでの活動や遠野とのつながりなどについて語られました。その中でこの絵本を描くきっかけなった柳田國男の出身地である兵庫県福崎町から引き受けた仕事に関するエピソードが紹介されると、集まった人たちは興味深そうに耳を傾けていました。また絵本づくりで気を付けていることやキャラクターと建物を描く時のバランスなど専門的な質問にも丁寧に答え、会場の人たちは頷きながら熱心に聞き入っていました。トークショーのあとには絵本やグッズの購入者を対象としたサイン会が行われ、吉田さんは一人ひとりと言葉を交わしながら丁寧に対応していました。なお「きつねのなくしもの」は全国の書店やオンライン書店などで販売されています。皆さんも手に取ってみてはいかがでしょうか。