2025年4月15日放送

茅場火入れワークショップ

重文千葉家の活用を考える会による茅場の火入れがおととい・日曜日綾織町の茅場で行われました。茅場の火入れは伝統建築である茅葺き屋根に欠かせない、良質な「茅」を育てるうえで必要な火入れの方法を継承していこうと、重文千葉家の活用を考える会が毎年この時期に開いています。火入れを行う茅場は文化庁から「ふるさと文化財の森」に設定されていて、この日は早朝6時に考える会のメンバーや一般の参加者などが集まりました。集まった一行は、安全に火入れをするために熊手を使って茅をかき分けて土肌を出し、区画を整備した後いよいよ点火を開始しました。考える会の会員によると、古い茅を燃やすことで新たに芽吹く茅の成長を促すことに加え、燃えた後の灰は肥料となって、まっすぐ、油の乗った質の高い茅が育つそうです。また、火入れを行った遠野産の茅は全国から高い評価を受けていて新潟県などからの注文や火入れを学ぶために視察に訪れる市町村もあるといいます。この日は、地元の消防団5人も見守り、安全に注意しながら火入れ作業を進めていました。国指定重要文化財旧千葉家住宅の一般公開まであと3年。重文千葉家の活用を考える会では、今年度も公開に向けた研修や「千葉家まつり」の開催を予定しています。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.