2025年3月17日放送

大船渡山林火災募金引き渡し式

遠野西中学校で先週金曜日、山林火災募金の引き渡しが行われました。遠野西中学校では、大船渡市で発生した山林火災の被災者を支援するため、今月6日から1週間募金活動を実施しました。募金を中心となって進めた2年生は、今回避難所となった大船渡第一中学校の生徒と去年10月に震災復興学習を通じて交流しており、自分たちに今できることを考えて行動したということです。そして先週金曜日に引き渡しが行われ、2年の阿部千尋さんが「被災者支援に役立ててください」と生徒たちから寄せられた2万6,475円が入った募金箱を、日本赤十字社岩手県支部遠野市地区の白岩克己副地区長に手渡しました。さらに阿部さんは、「自分たちの思いを合唱に込めて贈ります」と話し、全校生徒で被災した人たちへの思いを込めた合唱を披露しました。白岩副地区長は、「大船渡では家が焼けてしまい避難所で生活を続けている人がたくさんいます。皆さんからいただいた義援金と思いを必ず届けます」と、感謝を伝えていました。なお、預けられた募金は「令和7年大船渡市赤崎町林野火災義援金」として、義援金配分委員会に全額が送られ、被災者の生活支援に役立てられます。また、きょうは綾織小学校でも募金の引き渡しが行われ、全校を代表して児童会長の内田笑梨さんが募金にこめた気持ちを伝えました。綾織小学校では、児童会執行部7人が全校に協力を呼びかけるためのチラシを作って配布し、先週水曜日と木曜日の2日間、朝昇降口に立って募金活動を行いました。また、募金に協力してくれた人にはメッセージ入りのステッカーを配って感謝を伝えたということです。困っている人たちに何ができるかを考えたり遠野市の消防職員が大船渡へ派遣される姿を近くで見たりと児童が地域で助け合うことを身近に感じることも少なくない中で実施された心のこもった募金活動では、2日間で2万7544円が集まりました。受け取った日本赤十字社岩手県支部遠野市地区の幹事を務める菊池錠二さんは、「みなさん一人一人の心を大船渡に届けます」と募金に携わった児童や保護者、学校に感謝していました。

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