2025年3月13日放送

遠野文化研究センター講座 開催

宮沢賢治と遠野をテーマとした遠野文化研究センター講座「宮沢賢治と三人の遠野人」が先週土曜日あえりあ遠野で開かれました。この講座は、詩人・童話作家として有名な宮沢賢治とゆかりの深い3人の遠野人にスポットを当て、それぞれの繋がりなどを読み解くことをテーマに遠野文化研究センターが開いたものです。また、講師を務める菊池弥生さんは遠野文化研究センターの研究員として、宮沢賢治と遠野をテーマにいくつもの研究を発表していて、毎回、人気を博しています。この日、会場となったあえりあ遠野中ホールには大勢の観客が足を運び、菊池さんが調査した3人の遠野人と宮沢賢治との知られざるエピソードに耳を傾けました。講座では宮沢賢治の教え子で音楽を通じて交流の深かった沢里武治が、後の「愛琴同趣会」を発足し、50年以上続くこの会の練習では今もなお、賢治の「精神歌」で始まることなどを伝えました。また、間違った解釈で当時「悪女」として断罪されてしまった小笠原露(旧姓:高瀬)の生涯や、その人間性、宮沢賢治との関係性について調査した資料を基に独自の考察を発表していました。参加者は、講座を通じて宮沢賢治と遠野のつながりをさらに深く感じ、理解を深めた様子でした。なお講座の様子は、後日遠野テレビの番組として放送する予定です。

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