2025年3月4日放送

遠野中学校でひっつみづくり

遠野中学校の生徒が先週木曜日、遠野の伝統料理「ひっつみ」づくりに挑戦しました。遠野中学校では、生徒たちに地元の伝統ある食文化を次の世代に引き継いでもらおうと、地域の人を講師に招き郷土料理を学ぶ学習に取り組んでいます。この日は、綾織町の夢を咲かせる女性の会を講師に招き、2年3組の生徒がひっつみづくりに挑戦しました。はじめに生徒たちは、鍋に水と昆布を入れて沸騰させ火を止めたあと花かつおを加えて出汁をとりました。その間にひっつみの素となる団子づくりが行われ、美味しいひっつみにできあがるようにと丁寧に力強くこねていました。講師によると、団子は少し寝かせることでもちもちした食感に仕上がることから、こねた団子は乾燥しないように濡らしたペーパータオルで覆っておきます。団子の下ごしらえが終わると、次は、その他の具材を切り分け、団子投入までの準備を整えました。ひっつみの醍醐味、団子をひっつむ作業では、指を上手に使って団子をのばしひっつむ方法を教わるものの、思うように伸ばせなかったり途中でちぎれてしまったりとひっつみづくりの難しさを体感した様子でした。鍋の中では、グツグツと音を立てうまみを出した具だくさんの汁にポトポトと団子が落とされ絡み合う汁と団子、郷土料理ひっつみの完成です。なお、今年度の遠野中学校での郷土料理実習は、今回の2年生が「ひっつみ」、1年生が「けいらん」、3年生が「ひなまんじゅう」づくりに挑戦し、花巻清風支援学校遠野分教室の生徒も一緒に郷土料理への理解を深めています。

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