2025年2月28日放送

ゲートキーパー養成講座

大切な命を守るための知識を学ぶゲートキーパ―養成講座がきょう松崎町の健康福祉の里で開かれました。この講座は命の門番とも言われる「ゲートキーパー」を養成することで、メンタルヘルスへの意識を高め、地域における自殺対策につなげようと遠野市が開催しました。きょうの講座には附馬牛町、松崎町、土淵町の保健推進委員27人が参加し、はじめに市内における自殺・自死の現状について説明を受けました。遠野市内では平成30年からの5年間で43人が自殺で亡くなりました。このうちの4割を70代以上の高齢者が占め、自殺死亡率は全国平均より高い水準となっています。説明のあとは研修が行われ、岩手県立大学宮古短期大学部河野暁子准教授が、ゲートキーパーの役割や悩み相談に乗るときのポイントなどを伝えました。河野さんは「相手に重い悩みがある時はまず徹底的に聞いて、普段の生活に支障が出るようであれば保健師や心療内科といった専門家のサポートをすすめることが大切です」と、話していました。このあと参加者たちは相談を受けたときにどう対応するべきなのかシナリオを読みながら確認し、ゲートキーパーとしての立ち回り方を学んでいました。なお、市内の保健推進委員137人を対象にしたゲートキーパー養成講座は今回を含めて全4回開催される予定です。

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