2025年2月20日放送

地域づくり講演会

市民の移動手段である鉄道やバスといった地域の公共交通などについて考える講演会がきのうあえりあ遠野で開かれました。この講演会は地域の課題解決や活性化に向けた取り組みを学び合い共有し合うことで地域間連携の強化を図り更なる地域づくり活動の推進と住民主体のまちづくりを考えようと遠野市ふるさとづくり市民会議と遠野市が開きました。きのうは地域運営組織の関係者などおよそ80人が参加し遠野市の公共交通の課題やこれからの地域内交通について考えました。はじめにいわて地域づくりセンター常務理事の若菜千穂さんが「これからの地域内交通について」と題して講演しました。若菜さんは市の公共交通の利用状況を示し路線バスやデマンドバスなどの利用者が令和1年から令和5年にかけて3割減少しているとし「利用の少ない時間帯や路線などを見直し、路線バス運行の効率性を高めることなどが必要」と説明しました。また、地域の交通が目指す姿として「鉄道や路線バスを利用できない人を乗合タクシーなどのほかの交通手段で補うことが必要」と伝えました。続いて行われたパネルディスカッションでは上郷町と小友町で行われている買い物などの移動支援の事例から各地区の取り組みについて討論しました。この中上郷町地域づくり推進協議会が行う買い物支援では高齢者が外出する機会が増え孤立防止につながったことなどの成果の一方、課題についても報告されました。参加した人たちはそれぞれの取り組みから課題について共有しこれからの地域づくりの参考にした様子でした。

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