2025年2月17日放送

緑峰高校の生徒が復活 「餝飯」 限定販売

江戸時代に遠野で食べられていた幻の郷土料理「餝飯」が先週金曜日緑峰高校の生徒たちの手によって、日替わりレストラン「でんパラ」で限定販売されました。先週金曜日、土淵町の「でんパラ」で「餝飯」の仕込み準備を行っていたのは、緑峰高校の生産技術科生活文化コースの2・3年生5人です。「餝飯」は江戸時代に遠野の人たちが食べていたといわれる郷土料理で、2023年に生活文化コースの当時3年生が、元禄時代に書かれた記録資料などを参考に研究し復活させたものです。そして、今年度先輩から研究を引き継ぎ「餝飯」の認知度を高め普及しようと取り組んできた2年生の松下羽月さんと鈴木伊織さんがレストランでの提供を実現させました。この日は2人が、3年生のサポートを受けながら朝8時から提供に向けて準備を進めました。そして開店時間の午前11時30分になると・・・次々とお客が来店し、席はあっという間に埋まりました。今回生徒たちが提供したのは、「幻の緑峰餝飯セット」です。餝飯は温かいご飯の上に細切りにした伝統野菜の遠野早池峰菜、大根、にんじんなど具材6種類を盛りつけ、食べるときには暮坪かぶやわさびなどの薬味を乗せて昆布とかつおぶしでとったすまし汁をかけて味わいます。今回のセットには生徒たちが調理した餝飯のほか遠野食の匠から寄せられた漬物とおまんじゅうも並びました。生徒たちは訪れたお客に食べ方を説明するなど積極的にコミュニケーションをとりながら、先輩が復活させた幻の郷土料理をこれからも伝えていこうと意欲を高めていました。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.