2024年12月11日放送

令和6年度古文書講座 「古文書にふれる」

今年度最初の古文書講座「古文書ってなんだろう?〜「だれ」が「どこ」に〜」が先週金曜日市立図書館で開かれました。この講座は遠野に関わる古文書を中心に取り上げそれを読み解くことで多くの人に遠野の歴史や文化に親しんでもらおうと毎年、開催されています。全3回の日程で開催される講座のうち初回のこの日は市内から18人が参加しました。講師は遠野市史編さん委員を務める菊池秀男さんです。菊池さんははじめに「古文書は江戸時代以前のもので、紙だけでなく石や木などに記されたものなど様々な種類がある」と説明しました。また、江戸時代の古文書を例に書式から身分の上下関係などが読み取れると解説しました。このあと参加した人たちは遠野南部家が盛岡を往来する際に記した古文書の解読に挑戦、資料を参考にしたり参加者同士で話し合ったりして読み解いていました。そして菊池さんから盛岡の往来について「古文書から遠野南部家が盛岡藩とは違う独自のルートを使っていたことなどがわかる」と教わった参加者は古文書を通じて遠野の歴史や文化に理解を深めていた様子でした。なお、次回の古文書講座はあさって13日金曜日に「ひらがなの魅力〜詩園をよむ〜」と題して遠野南部家当主などによって編さんされた歌集を使って京都とのつながりなどを学びます。興味のある方は市史編さん室までお問い合わせください。

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