2024年11月20日放送

第15回遠野市農林水産振興大会

第15回遠野市農林水産振興大会がきのうあえりあ遠野で開かれました。この大会は農林水産業者の生産意欲を高めようと農作業などが一段落するこの時期に遠野市農林水産振興協議会が毎年、開催しています。きのうは農林水産業者や関係団体などからおよそ150人が参加しました。はじめに遠野緑峰高校の生徒が「野生動物から農場を守る研究」をテーマに鹿から学校の農場を守るために取り組んだプロジェクトが発表されました。生徒たちは電牧柵を使用して対策したことや駆除した鹿の命を大切にするためレシピを開発したと発表しました。続いて市から市内の9地区から寄せられた「農林水産業に関する課題・意見」が報告され、意見の多かった担い手確保や農地の管理、有害鳥獣対策について説明がありました。このうち担い手の確保についてはPR活動など様々な取り組みを行い新たに農業を始める人材の確保につなげるとしています。このあと、伝統農法文化研究所の木嶋利男代表による講演が行われました。「環境にやさしい野菜の栽培技術」と題した講演では、木嶋代表が「土地に適した野菜を繰り返し栽培することで品質が向上し収量も増える」と紹介していました。大会ではこのほか、若手農業者が登壇し持続可能な農業について意見を交わすパネルディスカッションも開かれました。登壇した人からは「雑草を抜かずに野菜を栽培し収量を確保している」といった独自の栽培法や「農業を憧れの職業にしたい」といった農業に対する熱い思いが伝えられていました。参加した人たちは農林水産業が抱える農業従事者の減少や高齢化などの課題について考え持続可能な農業の実践に向けて決意を新たにしていました。

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