2024年11月11日放送

遠野市と花巻市を会場に 岩手県総合防災訓練

大雨による浸水被害などを想定した県の総合防災訓練がきのう、花巻市と遠野市を会場に行われました。総合防災訓練は東日本大震災や平成28年の台風10号災害などの大規模災害の教訓を生かし「自助」「共助」「公助」の災害対応の強化を図ろうと岩手県と会場となった遠野市、花巻市が開きました。訓練は大雨による浸水や土砂災害を想定して行われ、67の関係機関からおよそ3750人が参加しました。このうち遠野運動公園では土砂災害を想定した救助救出訓練が行われ、遠野消防署の署員や自衛隊の隊員などが声を掛け合いながら救出作業の流れを確認していました。また、総合福祉センターではコミュニケーションアプリ「LINE」を活用した避難所運営のデジタル化実証訓練が行われました。訓練では避難所の受付において、避難者役の人たちが自分のスマートフォンに表示されたQRコードを受付担当の職員が読み取り受付を完了させていました。このシステムは県の公式LINEアカウントから、避難所受付に必要な名前や住所などの情報を事前に登録することで、避難所ではQRコードを端末で読み取るだけで受付ができるほか、避難者情報がリアルタイムで集約されるためとりまとめ作業などが不要となり災害対応を行う職員の負担軽減にもつながるということです。また、健康福祉の里では、陣痛や胎児の心拍数などを離れた場所にいる医師が確認できるモバイル型分娩監視装置の装着訓練が今回初めて実施されました。なお遠野市では今回訓練を通して確認した関係機関との連携を有事の際に生かして防災や減災に務めていくということです。

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