2024年10月23日放送

第51回遠野市乗用馬市場 開催

51回を数える遠野市乗用馬市場がきのう遠野馬の里で開催されました。おととい開催された遠野市乗用1歳馬管理共励会の様子と合わせてお伝えします。乗用1歳馬管理共励会は生産者が育てた乗用馬の管理技術の成果を競い合うことで質の高い乗用馬の生産につなげていこうと、遠野市乗用馬生産組合が毎年、乗用馬市場の前日に開催しています。共励会には遠野産馬9頭が出品され、日本馬事協会や日本中央競馬会の役員など5人の審査員が、それぞれの成長具合や並足、駆け足の様子を審査しました。審査の結果、乗用馬としてのしつけが良く並足、駆け足もそれぞれ整然とこなしていたとして、附馬牛町の井手亮悦さんが育てた「ヴェルーナ」が見事、1等賞に輝きました。井手さんが共励会で1等賞を受賞するのは2度目で、表彰式では賞状や優勝旗が多田市長から贈られました。そして、きのうは51回目となる遠野市乗用馬市場が開催されました。遠野市乗用馬市場は本州唯一の市場で、全国では遠野市と北海道の根釧地域の2カ所でのみ開催されています。きのうは1歳馬や2歳馬、ポニーなど合わせて21頭が上場し、全国各地から集まった26組の購買人たちが競り合いました。競りの結果、21頭のうち14頭が競り落とされ、今回の売上総額は去年より65万円高い1,988万円でした。そして、歴代最高の落札価格となる380万円をたたき出したのは、小友町の菊池政光さんが生産した1歳馬「クラシックタッチ」です。去年の最高価格と比べても159万円高い価格となります。落札した神奈川県横浜市の会社員・坂岡弘さんは「クラシックタッチの成長をあと3年ほど待ってから、自分のもとに迎えて馬術競技に参加したい」と、話していました。なお2番目に高い落札価格となったのは、遠野市畜産振興公社が生産した2歳馬「ブレイク・アックス」の360万円です。今回の遠野市乗用馬市場は、落札価格が300万円を超える遠野産馬が2頭も出たうえ、歴代最高価格を更新するという記録に残る市場となりました。

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