2024年9月13日放送

鱒沢小児童がハナカジカを観察

鱒沢小学校の児童がきのう、絶滅が危惧される希少な淡水魚「ハナカジカ」が生息する沢を自然観察しました。この自然観察は水質のきれいな場所でのみ生息できる「ハナカジカ」を通じて、子どもたちに自分たちが住む地域の自然について学んでもらおうと、鱒沢地域づくり会議が実施しました。きのうは鱒沢小学校の5・6年生8人が、去年ハナカジカの生息が確認された宮守町鱒沢の岩舘地区にある沢でハナカジカを探しました。ハナカジカは北海道や東北地方の一部に生息している日本固有種で、岩手県では現在絶滅の危機が増大しているとして、「絶滅危惧U類」に指定しています。児童たちは大きな石をどかしたり日陰になっている場所をチェックしたりと、ハナカジカを一生懸命探していました。鱒沢地域づくり会議が去年の同じ時期に調査した時は、30分間で12匹のハナカジカを発見できたそうですが、きのう見つけられたのは5cmほどの個体1匹だけでした。ハナカジカを間近で見た児童たちは「ナマズみたいな顔をしている」などと言いながら興味深そうに観察していました。このあとハナカジカはもといた場所に返されました。児童たちは自然観察を通じてハナカジカが生息できる豊かな自然環境を守っていくことの大切さを学んだ様子でした。

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