2024年8月27日放送

遠野東中学校で「であい授業」

花巻市のるんびにい美術館に所属するアーティストによる「であい授業」が、先週金曜日遠野東中学校で開かれました。この日講師を務めたのはるんびにい美術館に所属するアーティスト小林覚さんとアートディレクターの板垣崇志さんです。この授業は重い障がいのある人が講師となる出前授業を通して、「障がい者」ではなく「一人の人」として出会いを広げようと、花巻市のるんびにい美術館が福祉教育芸術関係者などに呼びかけ、平成28年に「であい授業プロジェクトチーム」を結成して県内外の学校などで実施しているものです。遠野東中学校では講師との出会いを通して生徒たちに相手の立場に立って考えるといった他者理解をうながし共生社会の実現を図っていこうとこの授業を行いました。講師を務めた小林さんは、釜石市の出身で、平日は花巻のるんびにい美術館で創作活動などを行っています。授業でははじめに、生徒たちの目の前で小林さんが作品を描き、板垣さんがどのような意味が込められているのか解説しました。このあと、板垣さんが小林さんの幼少期からこれまでの歩みを紹介しながら、「自分とは違う行動を不思議に思ったりなんだかこわいななどと感じたりするとそこから距離は縮まらない」「人にはそれぞれ考え方や言い分がある。それを理解しようとすることが大切」と生徒たちに伝えました。授業の最後には誕生日が近い生徒の名前を小林さんが描いてプレゼントするサプライズもありました。小林さんとの出会いを通して生徒たちは、相手の立場になって考えることや思いやりの気持ちを持つ大切さを感じていた様子でした。

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