2024年7月17日放送

岩手県に対する統一要望

遠野市が抱える課題の解決に向けて、市と遠野市議会がきのう、岩手県知事に要望書を提出しました。きのうは奥州地区合同庁舎分庁舎で統一要望が行われ、多田市長が「どの項目も遠野市だけでは解決できない大きな課題。県のさらなるご指導ご支援をお願いしたい。」とあいさつしました。このあと多田市長と多田勉議長が達増拓也知事に要望書を手渡しました。今回市が県に要望するのは、「土砂災害及び洪水対策の推進」をはじめ、「子ども・子育て支援施策の充実」「獣医師の確保」など17項目34件です。続いて市の担当者が要望項目について説明した後、意見交換が行われました。この中、「ニホンジカ等獣類の被害対策について」は、二ホンジカによる農作物被害が平成30年以降増加し続けているなか県内で2箇所目となるジビエ加工処理施設、「遠野ジビエの里」が話題にあがりました。県からは施設の開業について市民や狩猟者、農家の反応について質問がありました。これに対して市は「市民から大きな関心が寄せられている。新たな特産品や狩猟ツアーの企画など観光資源としての活用も期待されているほかジビエを活用することで狩猟者の捕獲意欲につながっている」と説明しました。また、人口減少が進む中高校教育が果たす役割が重要であることから「地域の特色を生かした高校教育の充実について」県からどのような学科を考えているのか質問がありました。市は遠野の観光地や文化財など学びの素材を生かし、観光振興を担う人材を育てる「観光マネジメント学科」やグローバルな人材を育成する「国際交流学科」などの構想を考えていると説明しました。そのほか「土砂災害及び洪水対策について」や「子ども・子育て支援施策の充実について」の意見交換も行われ達増知事は「17項目、それぞれ大事なテーマでこの要望を参考にしながら取り組みを進めていく。県と市町村が情報を共有して協力しながら課題を解決していくことが重要。更にいい結果につながるように頑張りましょう」と話していました。なお、市は今後も県と連携、協力しながら市政をすすめていくということです。

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