2024年6月5日放送

遠野ふるさと村 馬っこつなぎ

季節ごとの伝統行事を再現している遠野ふるさと村で今週日曜日(2日)「馬っこつなぎ」が行われました。「馬っこつなぎ」は田んぼの神様を迎えて豊作を祈願するもので、神様が田植えの状態を見定めてくれると言い伝えられています。この日は県内外からおよそ30人が参加し、一部の参加者はわら馬作り体験をしたりのぼり旗に願いを書いたりと準備していました。曲り家の屋根に魔除けとしてヨモギとショウブが飾られたあと神事が行われ、まぶりっと衆早池峰の会の佐々木義夫会長が馬っこつなぎについて説明しました。そして、まぶりっと衆を先頭にわら馬やお地蔵様に供える団子などを持った参加者たちが、列を作って田んぼに向かいました。わら馬のうち幣束をつけたものは天からの使いの馬で、幣束をつけないものは荷物を載せる役割があるということです。参加者たちはもち米「ひめのもち」の苗が植えられたばかりの田んぼに到着すると、水口付近にわら馬を置き豊作を祈っていました。馬っこつなぎのあとは、ふるさと村で収穫されたもち米で杵と臼を使った昔ながらの餅つき体験が行われました。餅には、邪気を払い健康にも良いとされるヨモギが加えられ、参加者たちはつきたての柔らかいよもぎ餅をおいしそうにほおばっていました。

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