2024年5月14日放送

日本選手権出場を目指す 2児の母

続いては、陸上競技の日本選手権出場を目指す女性の話題です。家事・子育て・仕事と忙しい日々を送る中、夢に向かって挑戦しています。今月3日に行われた「岩手県トラック競技記録会花巻大会」女子200mで他の選手をぐんぐん突き放し、トップでゴールしたのが2児の母である佐々木千聖さんです。佐々木さんは「遠野ランニングクラブ」を発足したメンバーのひとりで、小中学生に指導するかたわら、自身も選手として大会に出場しています。取材に行ったこの日は練習に6歳の長女の姿が。新潟県出身の佐々木さんは、中学から本格的に陸上を始め、高校時代に才能が開花。全国高校総体・女子400mでの優勝や、世界ユース選手権に日本代表として出場するなど輝かしい結果を残しました。そして大学卒業後は実業団で競技を続け、8年前、結婚を機に引退しました。現在33歳の佐々木さんは夫婦で移住した遠野で家族のサポートを受けながら3年前から本格的に陸上の練習を再開したそうです。小学校の非常勤講師でもあり練習にかけられる時間は大学・実業団時代の半分ほどになりましたが、佐々木さんの「走り」は現在も成長を続けています。先月は100mの自己ベストを更新し12秒06をマークしました。その要因について尋ねると、加速力の向上や筋力アップのほかに大学時代、陸上部の先輩だった夫の翔太さんの影響が大きいと言います。また子どもたちへの指導も速さにつながっているそうです。そんな佐々木さんが今、目指しているのは、来月末に開催される「日本選手権」の舞台に立つこと。出場資格を得るためには、今月開催される2つの大会で「申込資格記録」に到達しなければなりません。佐々木さんのタイムは100m、200mとも、あとわずかに迫っています。アスリートとして全盛期を迎えているママさんスプリンター≠フ挑戦は続きます。

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