2024年4月16日放送

茅場火入れ

重文千葉家の活用を考える会による茅場の火入れワークショップがおととい(14日日曜日)綾織町で開かれました。このワークショップは文化財を守るためには良質な材料が必要であることを知ってもらおうと重文千葉家の活用を考える会が毎年この時期に開いています。この日は、考える会の会員などおよそ10人が文化庁から「ふるさと文化財の森」に設定されている綾織町の茅場に集まりました。照井会長から火入れの説明を聞いたあと早速作業がスタートしまばらに残った茅に次々と火をつけていきました。この火入れは古い茅が燃えることで新芽の成長を邪魔せず、茅がまっすぐ育つといい、また、燃え残った灰は良質な肥料になり健やかな成長を促します。はじめは朝露の影響で思うように作業が進みませんでしたが日が差し始めると次々に火が広がりパチパチと音を立てながら大きな炎が上がっていました。この日参加した人たちは良質な茅が育つようにと願いを込めながら作業に汗を流していました。なお、前日には茅刈り体験も行われ、刈られた茅は重要文化財旧千葉家住宅で活用されるほか、東京や新潟などに販売されるということです。

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