2024年3月27日放送

第1回遠野市空家等対策協議会

今年度1回目となる遠野市空家等対策協議会が先週金曜日(22日)、とぴあ庁舎で開かれました。この対策協議会は、市の空き家対策に関する取り組みについて協議する場として法務、不動産などの学識経験者や住民の代表など合わせて10人で組織されています。この日は、委員全員が出席する中、初めに市内の空き家状況や空き家リフォーム助成等などについて事務局から報告がありました。それによりますと令和6年1月末現在、市内には923件の空き家があり、そのうちの7割がすぐに住める、または簡単な修繕で住むことができる状態にあるということです。また、11年前の平成25年度の調査時には、およそ400棟あった空き家が、2年前の令和3年度にはおよそ900棟まで増加していることから今後、市では、地域と情報共有しながら空き家の調査管理を進めていくとしています。続いて、空き家、空き店舗を有効活用して地域の活性化につなげる「エリアリノベーション」の取り組みについての報告がありました。この取り組みの中で増加する空き家や空き店舗の対策をしている一般財団法人TRCでは、中央通りの旧新里陶器店と旧舛金精肉店を取得し、陶器等販売会や「えきまえ水曜市」と題した産直を始めたということです。このあと、市の担当者から取得した空き店舗の今後の活用方法について説明がありました。出席した委員からは、「解体費用が高騰しているので、市の補助金を増額してはどうか」「空き家をリフォームするための助成金についてもっと市民にPRすべき」といった意見などが出されていました。なお、市では、来年度も協議会を開催し、空き家や空き店舗の有効活用について協議を重ねていくとしています。

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