2024年3月6日放送

遠野市部活動検討委員会

今年度2回目となる市内中学校の部活動のあり方について検討する遠野市部活動検討委員会が先週金曜日(1日)、市役所東館庁舎で開かれました。現在市では、近年の少子化や文部科学省から示された部活動の地域クラブへの移行などこれからの部活動のあり方について協議が進められています。この日の検討委員会にはPTAやスポーツ・芸術文化団体の代表者で構成する委員12人が出席しました。はじめに佐々木教育長が、「部活動の地域移行に向けてまずは動き出してみることが必要だと思います。そこから出た課題を1つ1つ解決して、よりよい中学生の部活動について検討できればと思います」とあいさつしました。続いて市の担当者から、第1回遠野市部活動検討委員会で出された意見や教師の部活動の勤務状況などについて報告がありました。それによりますと、中学校教諭が土日にクラブ活動に関わる時間は、10年前に比べおよそ2倍で教諭の負担がより増加しているということです。このあと協議に入り、教職員の負担軽減や合同部活動・拠点校部活動の検討について議論が交わされました。委員からは、部活動における現状の課題について部活の数に対して顧問の人数が足りていないという意見が挙げられました。また委員からは、「部活動の地域移行や複数校による合同部活動の実現には、生徒たちの交通手段を解決することが先ではないか」といった意見が出されていました。ほかにも、「顧問が一人しかいなくて病気になった場合、練習試合等の関係で土日を休むことができない。顧問をフォローする自由に動ける人材がいるといい。それこそ学校間も動けると教諭の負担軽減になる」などの提案も出されていました。市では、委員から出された意見や提言をまとめ、来年度の遠野市部活動検討委員会にいかしていくとしています。

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