2024年2月21日放送

第3回ふれあい福祉のつどい

第3回ふれあい福祉のつどいが先週土曜日(17日)あえりあ遠野で開かれました。このつどいは、福祉関係者と市民が地域福祉について一緒に考え、学び、交流を深めようと遠野市社会福祉協議会が開きました。この日は、市民をはじめ市内の福祉関係者およそ180人が集まる中、初めに遠野市社会福祉協議会の及川増徳会長が「『たすけあい、ささえあう、福祉でとおのづくり』という遠野市社会福祉協議会の基本理念の役割を担っていくためにも、今回のつどいを有意義なものにしていきましょう」とあいさつしました。ふれあい福祉のつどいは、2部構成で行われ第1部では、市内にある介護福祉関係事業所の若手職員を中心に高齢者や障がい者が住み慣れた地域で安心して介護サービスを受けることができる仕組み作りなどを目指して活動している遠野ケアイノベーション会議が『人生会議』をテーマにした寸劇を披露しました。『人生会議』とはもしもの時のために自分自身が望む医療やケアについて前もって考え、家族や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取り組みの事を言います。寸劇では、人生会議を開いてこなかった場合と開いてきた場合を想定したある家族の物語を遠野ケアイノベーション会議のメンバーたちが熱演しながら紹介していました。続いての第2部では、講師に招かれた山梨県甲府市のふじ内科クリニック院長の内藤いづみさんによる特別講演が行われました。内藤さんは、5年前に開かれた前回のつどいでも講師を務めています。今回の講演では、在宅ホスピス医として終末期医療に取り組んできた内藤さんがこれまで看取ってきた患者とのエピソードを一つの「物語」として紹介しながら「死」との向き合い方について語りました。また、最期を迎える時にただ悲しむのではなく残された人たちに自分が生きた証を「物語」として残していくことの大切さも伝えていました。ほかにも内藤さんからは、参加者全員に人生を振り返りながら思いや願い事などを書き留めておく「いい塩梅ノート」が贈られました。ふれあい福祉のつどいに参加した人たちは、寸劇や特別講演を通じて、避けては通ることのできない「死」との向き合い方について見つめ直した様子でした。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.