2024年2月16日放送

市内の米生産者対象Jクレジット創出勉強会

米生産者を対象とした勉強会がきのう(15日・木曜日)、市役所本庁舎で開かれました。この勉強会は、環境配慮型農業の推進と農家収益の拡大を目的とした「水稲の中干し延長によるJクレジット創出」について理解を深めてもらおうと遠野市が開きました。Jクレジットとは、温室効果ガスの排出削減と吸収量を「クレジット」として国が認証し取引を可能とする制度です。夏の暑い盛りに田んぼの水を抜いてひびが入るまで乾かす水稲の中干し期間を従来より7日以上延長することで、水田から発生するメタン発生量を3割削減することができ、削減した排出量を「クレジット」として販売することで生産者は収益を得ることができます。きのうは、市内の米生産者などおよそ60人が参加する中、はじめに、農林水産省農業環境対策課の奥村啓史さんがJクレジットの取り組みの進め方や水田メタン発生の仕組みなどについて説明しました。ほかにも奥村さんは、水稲の中干し期間を延長することで発生するデメリットについても伝えていました。このあと、Jクレジットの創出と活用を支援している企業3社による会社説明やサービスの紹介なども行われました。きのうの勉強会でJクレジットについての説明を聞いた参加者たちは、温室効果ガス削減に向けた取り組みについて理解を深めた様子でした。

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