2024年2月9日放送

遠野市畜産経営アクションプラン研修会

遠野市畜産経営アクションプラン研修会が、おととい(7日・水曜日)市役所本庁舎で開かれました。遠野市畜産経営アクションプランは、「持続可能な畜産経営」に向けて、市や農家などが一体となって牛の市場価値や生産性の向上に取り組むものです。おとといは乳用牛の部と肉用牛の部に分かれて研修会が開かれ、このうち、肉用牛の部には生産者や関係者21人が参加しました。はじめに担当職員から今年度の成果について報告があり県外の優良血統牛の導入や、モデル事業として繁殖用の雌牛200頭のゲノム検査が行われたことなどが説明されました。続いて、牛の遺伝子情報を解析することで、その牛の持つ能力や特徴が分かる「ゲノミック評価」の活用をテーマにした講演が行われました。講師を務める家畜改良事業団盛岡種雄牛センターの水野志保さんは、ゲノミック評価を活用した企業の事例を紹介し、「評価の高い牛を選抜しながら後継を残すことで、評価の平均値が少しずつ上昇していくことが期待できる」と伝えていました。講演のあと、参加者たちは「ゲノミック評価」について質問し、理解を深めていました。なお、市では来年度、ゲノミック評価にかかる経費や、高騰が続く飼料費用の一部を補助するなど、畜産農家への支援を行っていくということです。

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