2024年2月8日放送

ニホンジカ捕獲応援隊員育成講習会

ニホンジカ捕獲応援隊員の育成講習会が、今週月曜日(5日)市役所本庁舎で開かれました。この講習会は、狩猟免許所持者のわなによる捕獲活動を補助する「ニホンジカ捕獲応援隊」の制度や活動について学ぶもので、農家や緑峰高校の生徒などおよそ70人が参加しました。市農林課によりますと市内における令和4年のニホンジカ捕獲数は県内の2割を占める5,493頭で、農作物被害額はここ数年、1億円規模で推移しているということです。10年前に設置されたニホンジカ捕獲応援隊は直接わなの設置・捕獲は行わず、自らが管理する農地に設置されたわなの見回りをするなど、シカによる被害低減に向けた捕獲活動を支援します。講習会では、遠野市鳥獣被害対策実施隊によるわなの仕組みと設置方法の説明が行われ、参加者は熱心に話を聞いていました。続いて、東北野生動物保護管理センターの宇野壮春さんによるニホンジカ・イノシシの生態と被害対策についての講演が行われました。宇野さんは「捕獲だけしていても被害は減りません。被害をなくすには正しい知識を身につけて、防除を続けていくことが大切です」と、伝えていました。なお、今回の研修会に参加した人のうち10人あまりがこの春から新たにニホンジカ捕獲応援隊に入隊し活動していく予定です。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.