2023年12月26日放送

馬事関係団体による懇談会

馬事関係団体を集めた懇談会が先週金曜日(22日)、市役所とぴあ庁舎で開かれました。この懇談会は、遠野の馬事文化を継承していくため馬の生産や育成などのあり方について議論を深めようと遠野市が初めて開催しました。この日は、遠野地方農協農用馬生産部会や遠野市畜産振興公社の代表などおよそ40人が出席する中、はじめに、多田市長が、「馬に関わる皆さんの情熱をいい方向に伝えていくために一緒に考えていきましょう」とあいさつしました。このあと、懇談に入り、馬の生産や育成、市への要望について意見が交わされました。出席者からは、「よそから馬を買ってくるのは簡単。馬産地遠野を強調するなら遠野で馬を生産していくことに力を入れてほしい。このままでは、馬を生産する人は、減っていく一方だ」といった声や「荒川高原の馬の風景や馬産地遠野の認知度が市外では低いので情報発信に工夫が必要ではないか」などの意見が出されました。また、「馬の年間行事スケジュールを作成してもらうことで、それに合わせた馬の管理や調教がしやすくなる」「使用用途の広い小さいサイズの馬の購入や生産に力を入れてほしい」などの要望も出されてました。ほかにも、獣医師の確保や流鏑馬を後世に継承するための環境整備についての課題もあげられ、活発な議論が交わされた懇談会となっていました。なお、市では、懇談会で出された意見や要望を踏まえ、今後の馬事文化の継承にいかしていくとしています。

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