2023年12月21日放送

遠野市総合教育会議

今年度1回目となる遠野市総合教育会議がきょう(21日・木曜日)、市役所本庁舎で開かれました。この会議は、重要な教育課題について協議・調整し教育委員会と市の行政部局の連携を図ることを目的に市長、教育長、教育委員で構成されています。きょうは、4人の教育委員と市の幹部職員などが出席する中、はじめに多田市長が「この会議は、教育委員会と市が協力して課題を共有し議論する場です。よろしくお願いします」とあいさつしました。このあと、市の担当者から小中学校の学力と学習の状況、学力向上や高校魅力化サポートなどの取り組みを掲げている未来づくりサポート大作戦の実施状況について報告がありました。それによりますと、小中学校の学力と学習の状況についてでは、全国と比較して正答率が低い教科があり、「話すこと」や「書くこと」など言語能力の育成に課題がみられていることがあげられました。これに対し委員からは、学校や家庭などで子どもたちが話せる環境づくりが大切ではないかなどの意見が出されました。また、未来づくりサポート大作戦の取り組みの一つ高校魅力化の現状と課題についてでは、少子化に伴い市内中学生の地元高校への進学率の向上のほか、市外からの入学者の確保が課題となっていることがあげられました。これに対し委員からは、大人が子どもたちの居場所を作ってあげることが大事だとの意見が出されていました。ほかにも、少子化を踏まえ多様な教育活動のあり方についての検討も行われ、小学校を取り巻く状況の変化や国の動向などについての議論も交わされました。おわりに、佐々木教育長が学校のあるべき大きな目標について話しました。なお、市では、会議で出された意見を踏まえ、今後の教育課題の解決にいかしていくとしています。

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