2023年12月7日放送

市史編さん講座 見学会「鍋倉城を歩こう!」

今年度の遠野市史編さん講座が先週土曜日(2日)に開かれ、参加した人たちが鍋倉城を歩きながらその歴史を学びました。遠野市史編さん室では、遠野の歴史を分かりやすく紹介する講座を毎年開催しています。今回はことし3月に国指定史跡に指定された「鍋倉城」をテーマに座学と見学会が開かれました。先月(11月)18日(土曜日)に開かれた座学では「一国一城令と鍋倉城」と題して遠野市史編さん調査研究員の神山仁さんが講演しました。講演のなかでは、豊臣秀吉が行った奥州仕置や江戸幕府が制定した法令「一国一城令」を経て鍋倉城がどのように位置づけられたのかなどを各地の城の例と写真を交えながら解説されたということです。またこの座学を受けて先週土曜日(2日)は、講師の神山さんの解説を受けながら、鍋倉城の見どころをめぐりました。参加した人たちは南部神社や大手門跡、本丸館跡などを歩きながら敵の侵入を防ぐため、山の斜面を削った「切岸」、防壁の「土塁」など、鍋倉城の城郭の構造を学んでいました。また、講師の神山さんからこれだけ戦国時代の遺構が残っていることはとても貴重であるとの話もあり参加した人たちからは感嘆の声があがっていました。なお、市史編さん室では「古文書からみた鍋倉城」と題してあす(8日・金曜日)から3回のシリーズで古文書講座を開催する予定ということです。希望する回だけでも参加することができるということで、申し込み、問い合わせについては市史編さん室電話62‐2340までお願いします。

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